
延々と自分の話ばかりする彼に、イライラが募るように……
男性は、ニコニコしながら真由美さんに向かって手を振ってきたそう。
それどころじゃない真由美さんは「他にも誰か誘うって言っていたけど、なんで1人なの?」と詰め寄ったそうです。
すると、彼からは「そんな怖い顔しないでよ。楽しく会話しようと思っていただけだから、安心して。ところで、何飲む?」と、メニューを笑顔で渡されたそうです。
彼は屈託のない笑顔で、悪気もなくニコニコしている様子でした。居酒屋は大衆系のお店で、周囲もガヤガヤと騒がしかったので、「変な雰囲気にはならないだろう」と真由美さんは感じたそうです。
彼はお酒が進むなり、「真由美は、どんな人が好きなの?」「うちの嫁さんは、子育てもちゃんとしていて、本当にいい女」など、自分が話したいことを一方的にベラベラと語ってきたそうです。
彼は時折真由美さんに質問をすることもありましたが、大抵「ふぅん」としか答えず、具体的な回答をする気もなさそうだったそう。
おまけに彼は、延々と自分の話や、奥さん、子どもの話を、聞いてもいないのに語ってきたそうです。おそらく彼は、ただ自分の話を聞いてくれる人を求めていただけなのだろうと、真由美さんはこの時悟ったそう。
やがて「そろそろ帰りたい」と真由美さんが言うと、急に彼が手をギュッと握ってきたそうです……。
「もしよかったら、これからも会おうよ」と声をかけられて困惑
彼からは、両手で真由美さんの手をギュッと握られ、「もしよかったら、これからも会わない?」と声をかけられた真由美さん。
あまりの唐突ぶりに「どうして?」と彼に伝えると、「真由美と、これからも会いたいから」と言われたそう。
彼の話によると、真由美さんに異性として魅力を感じており、これからも関係を続けていきたいと思ったとか。なんと、その話の流れで、彼から「愛人として、交際して欲しい」と誘われたそうです。
流石に既婚者と不倫をする気がなかった真由美さんは、「ごめんなさい。そういう気はないので、もう会えない」と断ることにしました。すると、急に彼のテンションは一変。「あっ、そうなんだ。わかった。じゃ、またね」と言われたそうです。
その時の彼の顔は、口を「への字」に曲げて、「もういいよ」と言わんばかりの表情だったそう。
おそらく彼は、適当に自分の話を聞いてくれて、都合のいい時に体の関係を持ってくれる「嫁以外の女性」を探していたのでしょう。
また、自分にとって都合が悪いのであれば「用無し」というスタンスだったので、彼とはもう二度と会いたくないと思ったそうです。
その後も、毎年のように同窓会は開催されたそうですが、また「彼」と再会すると思うと、もう怖くて参加できなくなったと、真由美さん。
同窓会は旧友との再会で盛り上がる楽しいイベントですが、誰しもが「いい人」という訳ではないもの。同窓会で会った人と、もう一度会う時は「本当に、会って問題ない人か?」をじっくり見極める必要があると言えるでしょう。
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<文/みくまゆたん>