Entertainment

小池徹平“ヘンタイ不倫男”の「衝撃の過去」が明らかに。怪演のウラにある小池徹平の本音とは

寡黙な人・小池徹平の本音

 ゲストが焚き火を囲んで自由にトークする『魂のタキ火』(NHK BSプレミアム)に小池が出演したときのこと(2021年3月23日放送)。盟友である城田優が基本的にトークをリードしながら、ハリウッド映画作品でも活躍する米本学仁が個性をにじませる。  そんな3人のやり取りの中、小池は、せっせと薪を焚べる役回りに徹する。バラエティ番組などできさくな関西弁と饒舌さが印象にあったけれど、実はこんなに寡黙な人でもあったのか。  すると小池が、「あまり自分語りが好きじゃない。こういう人間なんですよわかってくださいが苦手。恥ずかしい。黙々と作業をという職人」とやっと自分のことを語る。  そっか、そういうことを考えながら演技をしている人だったのだ。本音ともいえるこの言葉から、『離婚しない男』での驚異的な怪演を紐解けるかもしれない。

マサト以上にしたたかな小池徹平

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』5話より© テレビ朝日 あの高笑いと最高沸点の台詞が、板についているのは、まさに職人がなせる技だと思う。怒りの点をどこにどう配置するのかを計算しながら、全体として不倫の一本線で回収する。  マサト以上にしたたかなのは、この最低最悪の不倫男役に扮する俳優・小池徹平その人だ。焚き火の前で自分のことを必要以上に語るなんてどうでもいい。でもだからこそ、自分の演技を見てくれ。  綾香との不貞行為中の饒舌なささやき。渉に対してのこれ見よがしな態度。すべてを演技に落とし込み、表現を完成させる。そんな俳優としての底しれない維持と矜持がにじむ役として小池自身にグッと引き寄せて考えると、マサトの暴虐ぶりも理解が深まる気がする。
次のページ 
マサトの目的とは
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ