――自分が一番の時は自由だったが、今よりも大変に感じる瞬間があったと。
橋本:しんどかったですね。楽しかったですが、視野がすごく狭かった感じがします。あと、メリハリもなかった。育児の時間、仕事の時間と、今はメリハリもできています。
あと結婚前は、たくさん飲み歩いていましたね。なので、体重管理もできなかったですし、人と繋がらなきゃみたいな焦りがあったんですかね。なんだか自分、本当にふわふわしてました。自分がちゃんと確立していなかった感じですね。
――世の中の人は、橋本マナミさんのことをテレビでの印象から“お色気”的なキャラクターとして観ていた時期だと思いますが、その時でも確立していなかった?
橋本:橋本マナミっていうテレビに出ているキャラクターは作り上げられたものなので、ある意味それを演じていたみたいな感じなんです。たとえば自分がしっかりある人って、要求されたことでも嫌なことは嫌と言えると思うのですが、わたしはその作り上げられたものを、みなさんが求めるものへ近づけようとしか考えていなかったので、途中から自分がなくなっちゃった感じになっていました。やりたくないこともそれに合わせて背伸びしてやっていたりとか。無理をしていた感じもありましたね。
――だからその時と表情が違うわけなんですね。
橋本:その時はよかったのですが、飽きられちゃったりしたら何も残らないなって。自分というものを確立していないと、“この人、魅力的だな”と思われないんだろうなっていうのは、その経験を経て思ったことです。今は自分がやりたいことをやりたいけれど、これは違うということもはっきり伝えたり。以前は周りに合わせすぎていたかもしれないです。
“スマホ依存”を改善して、インプットの時間にしたい
――冒頭でいろいろな経験をしたいと言っていましたが、具体的には何かありますか?
橋本:趣味もなく仕事が趣味みたいな生き方をしているのですが、もっと学を増やしたいですかね。ボキャブラリーも少ないですし、もっと本読んだり、もっと映画を観たりしたいなって。1日にちょっとでもそういう時間を作りたいなと思っているのですが、なかなか上手くいかなくて。そういうところはもっと充実させたいですね。
――やっぱり仕事をしてお子さんもいたら、そんなに自分の時間はないですよね。
橋本:実はスマホ依存症で……(笑)。SNSをボーっと見ている時間をそういうことに費やしたらとてもいいのになと思ってはいます。本当にあっという間に1時間とか過ぎちゃうじゃないですか。そういう時間をなくしたいんです(笑)。
――ただ情報を流してるのではなく、ちゃんとインプットしたいですよね。
橋本:なのでもっと勉強したいなと思います。人って歳をとると、頭を使うとか面倒臭いことを止めて行くじゃないですか。40代はなるべくそうじゃないほうに行けるようになりたいです。
<取材・文/トキタタカシ>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、
インスタグラムにて写真レポートを行うことも。