「それを言ったら、女性も残っていないですよ。アラフォー以上ならなんで結婚してこなかったのかも分かる理由を書きましょう。みんな自分を棚に上げて『なんでこの人は結婚しなかったんだろう』って思うので、履歴書にブランクの説明が必要なのと同じです」
「え~、でも別に結婚しなかった理由っていわれても。
20代のころは結婚とか考えなかったし、それ書いても意味ないですよね」
美紀子さんは就職氷河期世代で、新卒では正社員で就職先がきまらず、派遣社員で働いていたそうです。転職して正規雇用で就職したのは20代後半でした。気が付けば30代。趣味なども見つけて社会人生活を楽しんでいたらあっという間に40代だったとか。

そこで
プロフィールの「実年齢を言うと驚かれます」を削除して、「20代のころは非正規雇用で結婚を考える余裕はありませんでした。就活して正社員として働き、自分のプライベートも充実させようと思ってこちらに登録しました。仕事は○○です。今の職場は福利厚生も整っており、結婚後も続けたいと思っています。大変な時も支え合っていける家族が理想です」と付け足したのです。
「でもこれって文章長くて固くないないですか?男性って女性の仕事ってそんなに見ますか?」
美紀子さんは真っ先にそんな反応でした。しかし、申込が来るタイプが変わったことにすぐ気が付いてくれました。マスク写真の人は減り、ちゃんとした写真を設定している人が増えました。それだけ
あの一文がマイナスなのです。
「前の趣味とかばかり書いていた時って、学生気分のおじさんが多かったです。歳を気にしていましたが、歳相応に責任あるように見せた方がいいんですね」
「そうですよ。同じような男性が寄ってきていたんです」
「え~、でも婚活プロフィールって趣味とか書くものだと思ってました」
「婚活情報って基本は28歳ぐらいの方向けのノウハウだから、40代がそのままマネできることのほうが少ないんです」
「え~、でも、そんなの知らないです」
美紀子さんには
「え~、でも」の口癖を辞めたほうがいいともお伝えしました。こちらのほうが直すのが大変かもしれません。
女性は「モテない」とは気が付きにくいです。女なら誰でもいい男性はいるので、40代だろうが申込0にはならない。
でも、まともな人が寄ってこなくなっている女性は多い。
年齢が上がるほど自分の原因と向き合えなくなってきます。自分のせいではなく、被害者の気分でいるほうがラクでしょう。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt