――本作では祐也にとって地元での仲間たちが大きな力になりますが、鈴木さんにとっても地元・神奈川は特別ですか。
鈴木:今年も正月に帰って、ずっと仲良くしている友達と朝まで飲んだりしました。自分自身は東京に来たからって変わったわけでもないんですけど、やっぱり地元の友達といると安心感みたいなものはあります。
――祐也の語るように、“オレに会えて、みんなラッキーだぜ”と思うようなことはあります?
鈴木:いやいや(笑)むしろ逆です。こういう仕事をしていると、ずっと会っていなかった人から急に連絡が来たりすることもあるんです。
でもそういうのではなくて、“ずっと”関係を大事にしてきてくれている友達には、“オレに会えて”ではなく、“オレと会って”くれていると感じます。そういう友達がいる自分はラッキーだなと感じます。
――Instagramに、ご自身が子どものころにお母さんに送った手紙をあげているのを見ました。
鈴木:すごいバカっぽかったですね(笑)でもその純粋さとか、バカっぽさとか、今も分かるし消えてないなって思います。僕は一生そうなんだろうなって。
たぶん僕は、変わっていない部分のほうが多いです。年取って、いろんな人と話していろんなものを経験して、こういう仕事をさせてもらって。
自分のなかのキャパシティは広がっていきますけど、自分の真ん中のものは変わっていないのかなと感じます。いい意味での子どもっぽさというか。

(画像:鈴木昂秀さん Instagram 2月11日投稿より)
――そうした変わっていない部分で、特に自分のどこが好きですか?
鈴木:オタク気質なところですかね。とことんやりたいタイプなんです。今の仕事とか。
今回の映画でも、楽曲制作をやらせてもらいましたけど、昼間から作業を初めて翌朝の8時くらいまでやっちゃうとか普通にあるんです。
でもそういうマインドでいられる自分自身でよかったなと思います。