美沙さんの職場はたまに土曜出社もある勤務形態で、土日全てがお休みなわけではありませんでした。ですがお相手は土日を希望してきます。
土日の公休日には、1日に2~3件お見合いの予定をいれることもありました。土日の公休は全て婚活の予定でつぶれ、友達や妹と遊ぶ日がなくなります。

2回目のデートに進んだ男性からはLINEが届き、返信もしなきゃと焦ったそうです。LINEは疲れるものの、返信の間隔があく男性がいればそれなりに不安になります。
何人かは2回目のデートに進んだものの、予定も詰まって疲れていたため次のデートは2~3週間後に設定していました。間隔もあき、2回目に会っても距離が縮まることもないので、どの男性も決め手に欠けます。並行して他の男性からの申込もあるので、その人たちと会ってみるか断るのかも決めなければなりません。
2回目デートの間隔が3週間後だと、3回目デートは出会ってから2カ月目ぐらいになってしまいます。結婚相談所からは「仮交際期間は3か月だからそろそろどうするか決めましょう」と言われ、さらにしんどくなりました。
疲れて何かがプツンとキレた美沙さん。新たな申込を受けるのをやめ、「
今のアポをこなしたら、いったん誰とも会わない日を作ろう」と思いました。もはや彼女にとって、デートはこなす“ノルマ”になっていたのです。
誰とも会わない日を作ったときは、ちょっとの期間お休みするだけの予定でした。でも疲れて誰とも会いたくない気持ちは消えず、結婚相談所を休会します。休会ができる期間には制限があり、相談所から再開を促されましたがもう心が折れてしまって、そのまま結婚相談所を退会したそうです。
婚活をやめて、30歳の誕生日がきました。Xデーも過ぎてしまえば、29歳と大差のない生活が続きます。
そしてあっという間に33歳になりました。もうすぐアラフォーです。そこでまた焦って、私のところへご相談に来ました。

美沙さんは婚活を休んでいた3年の間に、徐々に自分と向き合えるようになったと言います。
「前は焦ってしまって、男性ウケするように家事力とかを盛り込んだプロフィールにしてました。
生活しているから家事はやるけれども、私に家事を期待する男性と結婚したいわけじゃないです。
京大卒の公認会計士の方と仮交際したときは、条件がいいし『逃さない方がいいかもしれない』と思ってました。でも別にハイスぺと結婚したいわけでもないんですよね。ただ、
独身も満喫したし、家族がいる生活はしたい」
美沙さんに過去の婚活を振り返ってもらって、何が辛かったのかを整理してもらいました。土日の両方が婚活でつぶれることと、男性から毎日LINEが来ること、急な予定変更に対応することが辛かったそうです。
結婚したらやってみたいことは、家で鍋パーティーをすることと、夫婦での晩酌だそうです。