Entertainment

フワちゃん炎上「ただ性格が悪いだけ」迷惑行為にドン引き。幼稚性と“キャラ=芸”で限界がくる理由

お騒がせセレブとフワちゃんの違い

 海外ではたとえば、カニエ・ウェストやジャスティン・ビーバー、ブリトニー・スピアーズのようにお騒がせセレブはたくさんいます。
ブリトニー・スピアーズ

ブリトニー・スピアーズ

 けれども、彼らにはプライベートと仕事、作品、表現とを分ける明確な一線がある。私生活を切り売りしているように見えて、実はプロフェッショナルな部分は厳重に守られているのですね。  だから、彼らに対する批判と創作活動への評論は別々になるというセーフティーネットが働くのです。  フワちゃんもクリエイティブな動画制作で注目を集めましたが、それはあくまでもきっかけでした。のちに“クリエイティブなことをする面白い人”の面白さがクローズアップされ、常識やマナーをひっくり返すだけの道化となってしまいました。  そのような消費のされ方と、飛行機内での振る舞いには因果関係があるのではないでしょうか。

フワちゃんの面白さの大半は子供っぽさ

 もう一点は、悪の軽さです。リクライニングシートを倒しっぱなしにするとか、芸能界の大先輩に対して、際どく失礼な言動をするとか。これらは、法にも条例にも触れないのはもちろん、マナーやプロトコル以前の問題です。  つまり、フワちゃんが面白いとされる部分の大半は、ただの子供っぽさからきているのではないでしょうか。  あえて指摘するのもバカバカしい、放っておけという気持ちにさせる空白地帯でしか、フワちゃんというタレントは暴れることができないのですね。おそらく、彼女もそれを自覚している。  そうした視聴者とフワちゃん自身、両者のネグレクトによってあの芸風は成立しているのです。  フワちゃんは、炎上したYouTuberのローガン・ポールのように樹海の遺体を動画にあげません。そこまでの悪にはたどり着いていないし、そのつもりもないからです。
次のページ 
いつかはやってくる限界
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ