「イオンや業スーの激安そうめんはマズい」が覆る!驚くほどおいしくなる3つのコツ
おいしく味わうためのコツ。
食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
暑い夏にぴったりの料理と言えば、「そうめん」。短時間でゆでることができて便利ではありますが、値段はピンキリ。高級品と激安品との違いが気になっているという人は少なくないでしょう。激安そうめんの代表選手と言えば、イオン(600グラム214円)と業務スーパー(800グラム199円)。
確かに安い! 特にイオンのトップバリュ ベストプライスのそうめんは、X(旧Twitter)上でも過去に「ヤバい」と話題になったことがありますが、おいしくないのでしょうか?
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結論から言いますと、味覚の個人差はあるにせよ、適切に調理をすればおいしく味わうことは十分にできると、私は感じています。そしてちょっとした工夫をすればさらに満足度を上げることも。
そこで今回は、業スーやイオンのそうめんをがっかりすることなくおいしく味わうためのコツを3つご紹介していきたいと思います。
まず前提として知っておくとよいのが、業スーやイオンのそうめんは「機械製造」によるものであり、揖保乃糸など有名ブランドの「手延べ製法」と比較すると、原材料や製造方法が根本的に違うということ。
手延べそうめんは麺同士のくっつきや乾燥を防ぐために麺表面に薄くコーティングする油が使われます。そして麺の生地を切断することなく圧力とひねりで細くしていくことによって、“コシの強いツルツルの食感”が生まれます。
機械製造そうめんには油が使われておらず、生地を薄く延ばして切断し乾燥させて、ほとんど熟成工程なく仕上げるため、差が出て当然。価格重視派のニーズにこたえることを重視している商品だと理解し、おいしい食べ方を探すほうが賢明です。
向いているのは、タレで和えたり油で炒める調理法。例えばコチュジャンやキムチ、ごま油などを絡めた韓国風そうめんは、コクも風味も抜群です。そうめん自体の食感や風味だけにとらわれないアレンジ料理にこそ、激安そうめんを活用したいところです。
そうめんをできる限りおいしくゆで上げるためには、麺のコシを保つことが重要です。そこでオススメの工夫は2つ。
1つ目は、ゆで時間を30秒短くして柔らかくなり過ぎるのを防ぐこと。2つ目は、ゆで汁に梅干しを1個入れてクエン酸効果で煮崩れを防ぐこと。この2つを守るだけで表面がつるりと食感の良い仕上がりになります。
またゆで上がったそうめんを冷やした後、氷水に浮かべて盛り付けるのはオススメできません。麺が冷えすぎることで小麦の旨味や甘味を感じにくくなってしまうため、冷やしすぎないように気をつけましょう。
①「手延べ」との違いを理解して、賢く調理する
②おいしくゆでるコツを覚えておく
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