――富樫と同期の、捜査一課の梶山を演じた豊原功補さん(58歳)とのシーンも印象的でした。実際には安田さんと豊原さんは年齢が離れていますが、そう見えないのはさすがでした。

安田「自分よりキャリアもある大先輩ですから、ご一緒できて光栄でした。豊原さんはすごくお若いですし、私はどちらかというと上に見えるかもしれません。でも観てくださった方にそう観ていただいたのであれば本当にありがたいです。
見た目として、自分は富士額(ふじびたい)なので、少し剃っておでこを広くする工夫はしました。前髪を作ると少し若い印象になりますし、おでこを少し広く見せると年齢が多少上に見えるかもしれないと。その辺はご相談のうえ、そうさせていただきました」
――50代に入りました。何か変化はありますか?
安田「ありますよ。体力的なこともそうですし、メガネの度数も変わりました。この間は遠近両用メガネを買いました。そういったことは多少感じます。でもそれくらいです」

――何か取り組み方が変わってきたとか、熟成してきたのを感じる、現場の居方、ものの見方が変わってきたとか。
安田「ないですね。変わってないです。自分自身に関して、変わったなとか、成長できたなとか、逆にダメになったなといったことは日常、感じません。周りから言われることも特にないです」