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朝ドラ『虎に翼』34歳俳優が“うす気味悪い”けど、なんかいい。実はマックCMでもキモさ炸裂していた

『虎に翼』(NHK総合)に、何だかすごい人物が登場した。最高裁判所長官の息子で判事のその人。
『虎に翼』© NHK

『虎に翼』© NHK

 本作史上もっとも風変わりなひとりを演じるのは、岡田将生。これが絶妙に気味悪さ漂う演技なのだ。  イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、“現在熟成中”だと感じる本作の岡田将生の演技を解説する。

“困惑”に近い初登場

 今期の朝ドラ『虎に翼』には、困ってしまう。もちろんいい意味で。ほんと楽しみなことを毎週どんだけ用意したら気が済むんだよという……。物語自体の強固な素晴らしさは言うまでもないが、男性俳優陣の豪華なこと(!)。  第14週第66回からは、はい待ってましたよ、岡田将生が満を持しての登場。朝ドラ出演は、『なつぞら』(2019年)以来、5年ぶり。同作では、広瀬すず演じる主人公の兄役として、ストリップ劇場の幕間でタップダンス。それはそれは麗しかった。  5年の歳月で34歳になった岡田は、さらに滋味深く再登場。わずか数秒で視聴者をすぐさま魅了する。いや、魅了なんてもんじゃない。もはや“困惑”に近いくらい。

長官室の前で出会った長身の彼は……

『虎に翼』© NHK どう困惑なのかと言うと、初登場の瞬間が明らかに他の登場人物たちとは異なるからである。じゃあ、何がどう異なるのか? 初登場場面を見てみよう。休日出勤した主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)がノックするのは、最高裁判所初代長官・星朋彦(平田満)の長官室。  寅子は、長官の著書『日常生活と民法』を新民法に合わせて改訂するための改稿作業の手伝いをライアンこと秘書課長・久藤頼安(沢村一樹)から頼まれたのだ。でも部屋には誰もいない。ドアの前に立つ寅子がなにやら視線を感じる。廊下のかなり先、角を曲ってすぐのところにひとりの男性が立って、こちらを眼差している。  かなりの長身。ちょっと素敵そうな雰囲気。ライアンか? ライアンよりもっと背が高く見える。長身の彼は、星長官の息子・星航一(岡田将生)だった。
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不思議と心地いい気味悪さ
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