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朝ドラ『虎に翼』は“おじさん3人組”が好き放題しすぎ?愛すべきキャラ渋滞から目が離せない

あうんの呼吸で突っ走るふたり

『虎に翼』© NHK 桂場の乱行を見て、久藤も多岐川も寅子ですら、楽しく笑った。でも彼らの調和もここまでか……。じんわり関係性が変化する。原因は寅子にある。ラジオなどのメディア出演以来、一躍人気者になった寅子だが、あまりの忙しさが周囲の不和を助長させる。  家事部と少年部の対立を何とか説得し、家庭裁判所設立にこぎつけた多岐川と寅子は今や、あうんの呼吸。間違ったことを絶対に許さない理想主義的な性格も似ている。  第15週第72回冒頭のラジオ出演では、最高裁判所二代目長官・山本絋作(矢島健一)から家庭裁判所の父と母であるとそれぞれ紹介される。多岐川は、いつでもどこでも寅子を伴って行動し、ふたりは突っ走る。

肉弾的な瞬間

『虎に翼』© NHK 多岐川と寅子の改革は戦後の社会にとってはマストではある。でも突っ走り過ぎてちょっと周りが見えなくなるところがある。多岐川に比べると、桂場は常に冷静沈着で、上司への配慮は欠かさない。  アメリカンなナイスガイの久藤だって、しかるべきときには事態を静観しようとする。熱くなってばかりもいない、要領の良さがあるのだ。これは、おっさんズの中でも桂場と久藤には穂高イズムがしみこんでいるからだろう。  そんな中、寅子の異動が決まる。判事補から判事への出世ではあるものの、家庭局にとっては大きな痛手だと、多岐川は憤慨する。勢いあまって、桂場に掴みかかる。この肉弾的な瞬間、おっさんズの不調和は決定的となったのだろうか?
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立ち返るべきは「つまり、愛だ」の言葉
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