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朝ドラ『虎に翼』は“おじさん3人組”が好き放題しすぎ?愛すべきキャラ渋滞から目が離せない

立ち返るべきは「つまり、愛だ」の言葉

『虎に翼』© NHK 不調和はおっさんズだけでなく、寅子の家庭内にも及ぶ。日々の激務から、娘・佐田優未(竹澤咲子)の日常の変化にまではなかなか気がつけない。ちょっとした違和感を家族たちが抱き、寅子との調和が保てない。  そんなときだった。帰宅した寅子に家庭内のことを彼女に代わってあずかる猪爪花江(森田望智)の本音が溢れ出る。「何、その言い方」と最初は寅子も噛みつくが、自分だけがズレてしまっている事実を痛感する。  家庭裁判所では他の家庭の揉め事を調停する立場にあるが、自分の家庭のことは花江に任せっきりだった。ここで立ち返るべきは、多岐川が口ぐせのように発する「つまり、愛だ」の言葉だろう。  第11週第55回、猪爪家も総出で年明けと同時に家庭裁判所の設立にこぎつけた。酔いつぶれた多岐川が「つまり、愛だ」と寝ぼけてつぶやく。家庭裁判所の父の下、そこにいた面々の間には確かに愛が宿っていた。おっさんズにしろ、猪爪家にしろ、この愛を早く取り戻す必要がある。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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