犬山:ずっと「私がうつに追い詰めたんじゃないか」って罪悪感があったんです。心療内科の先生に「そうではない」と言われているし、自己否定も私と付き合う前からあったとわかっている。それでも、自分が悪化させてしまっているんじゃないだろうかと……。
カウンセラーの先生にその気持ちを聞いてもらい、それは違うよと否定してもらえたのは助かりました。

犬山さん
劔:とはいえ、非常に落ち込みやすかったり自分を責めてしまうという僕のパーソナルな部分とは、いまだに戦い続けている感じですかね。
犬山:セロトニン不足は先天的なものもあるそうですが、カウンセリングや認知行動療法などエビデンスのある対処はしてゆけます。ですので今後もアプローチも続けていこうと思います。
劔:本当にこれは自分の性格なので。今でも自分のことが苦手というか。いいところがひとつも見つからないという気持ちはいまだにあります。
犬山:なので「治った」というよりは、徐々に徐々に焦らず「よりよくしよう」としている状況ですかね。長期戦です。とはいえ日々幸せだなあとお互いに言ってます。
(犬山さんの不安症については後日配信予定の続編で)
1.なるべくパニックにならず冷静に接する。プレッシャーをかけないように。
2.仕事を休むことに恐怖を抱えるパートナーには、休職することに肯定的な態度で接すると相手もラク。
3.臨床心理の資格を持つカウンセラーなど、プロに助けてもらうこと。病院に行くよう、本人を最大限傷つけないように説得する。支える側も第三者に頼ることは必須。
4.精神疾患=不幸な人生ではない。互いに支え合うなかで生まれる絆や幸せを感じることもたくさんあると知っておく。
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<文/犬山紙子 イラスト/劔樹人>