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「原作に忠実じゃない」不倫ドラマが、大ヒットした理由。マンガ原作者が喜んだ”変更点”とは。プロデューサーに聞く

ドラマについて「原作者が喜んでくれた」部分は

「生身の人間が演じても違和感を与えない脚本を作る」ということは、オリジナル要素を多く足すことを意味する。実際、本作は原作通りにストーリーが進むものの、合間合間に原作では見られないシーンも少なくない。そのため、原作者にオリジナル要素を追加して良いのかを確認する作業も多かったようで、「原作者の赤石さんとは本当に密にコミュニケーションを取りました」と振り返る。
「夫の家庭を壊すまで」

Ⓒ「夫の家庭を壊すまで」製作委員会

 1つの話が完成した時には毎回赤石さんに完成品を送るのですが、いつも喜びの感想をいただきました。その中には『自分が描きたかったけど描けなかった部分をドラマで描いてもらえて良かったといった声もあり、本当に『ドラマ化して良かった』と感じる瞬間でした」

ドラマの役者陣へ事前に伝えたこと

 さらには、役者陣には事前に「役を原作のキャラクターに無理に寄せて演じてほしいとは思っていません」と伝えたという。漫画原作のドラマ化とは違う配慮が発生するため、制作陣としてはいろいろと考えを巡らせる必要があったことが伺える。
「夫の家庭を壊すまで」

Ⓒ「夫の家庭を壊すまで」製作委員会

 とはいえ、その甲斐あって、ドラマだからこその登場人物の繊細な心理描写が丁寧に描かれつつも、ウェブトゥーンらしい派手な展開も楽しめるドラマに仕上がっていた。原作の持つ派手さと、制作陣が作り上げた繊細さをどちらも楽しめる本作が、今後どのように展開を見せるのか楽しみだ。 <取材・文&人物写真/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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