2人だけが“知っている”プレゼントにキュン…!紫式部の物語はどこへゆく|NHK『光る君へ』第33回
檜扇に込められた道長の熱い思い
まひろが書いた物語の続きは一条天皇の心を動かした。もっと多くの者に読ませたい、と言う帝に、まひろも表情を柔らかくした。昔から物語には人の心を動かす。損得だけではなく、シンプルに心が動く何かがある、というのは素晴らしいことだ。
一条天皇の心を物語で掴んだまひろには道長から、褒美が贈られた。
箱の中身は檜扇。するすると開いていくと、そこには幼い男女が描かれていた。それは、子どものころのまひろと道長……いや、三郎だ。
何も知らなかったころのふたり。その檜扇をまひろがそっと胸に抱く。道長はまひろとの思い出をひとつずつ、こうやって心に記憶してきたのだろう。まひろの着物の柄まで覚えてるのはちょっと驚いてしまったが……。
いや、でもキュンとしたものの、現代だったら何になるんだろう、と考えたのも事実である。
物語の始まり、まひろの物語のこれから
ふくだりょうこ
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ
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