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「特に吸盤が好き」タコを型取りした衝撃アクセサリーを作る女性の“深すぎるタコ愛”

「これ、タコだよ」「え、それタコなの!?」で初めて完成

日常に擬態するタコ足の指輪

“日常に擬態する”タコ足の指輪

――タコナクションさんが作るアクセサリーは、“タコ好き”の人たちにウケているのでしょうか? それとも、個性的なアクセサリーを求める人が購入している? タコナクション:両方ですね。タコという生き物そのものが好きな人は、見るからにタコとわかるアクセサリーを購入されます。一方、「身につけたいけどあんまり主張が激しいのはなあ」という人もいて、そういう方たちはパッと見ではタコとわからないアクセサリーを選ばれます。  私のコンセプトでもあるのですが、「日常に擬態する」アクセサリーを今までたくさん作ってきました。「これ、タコなんだよ」と友だちに教えたら「え、そうなの!?」と驚かれ、そこで初めて完成する作品。例えば、タコの足の先っぽを真珠で挟んだ指輪は「日常に擬態する」アクセサリーです。 ――まじまじ見たことがないのでわからないのですが、タコの足の先っぽなんでしょうね……。 タコナクション:海外の一部の地域でタコは「デビルフィッシュ」と呼ばれており、「怖い」「気持ち悪い」と悪魔的なイメージを抱かれる側面があります。だから、タコのアクセサリーを見つけたとしても、黒っぽくてゴツゴツした男性寄りのものが多かったんですね。自分が身につけたいものがなかったのも、アクセサリー作りを始めた一つのきっかけです。ファッションは綺麗目だけれど、こだわりが強く、人と被らないようなものが好き。そんな人につけてもらいたいと思って制作しています。

結婚式につけて行くのは「むしろバッチリ」

一番人気の作品。これまで200本以上作ったそう

一番人気の作品。これまで200本以上作ったそう

――たしかに、タコナクションさんが作るアクセサリーは上品ですよね。ちなみに、今までで一番人気があったものはどれですか? タコナクション:私がタコのアクセサリー作りを始めて最初に作ったものです。 ――でか……! タコナクション:2021年に作ったもので、私のアイコン的な存在です。これは主張が激しいタコタコしいやつです(笑)。イヤリングとピアスの2タイプがあって、これまでに200本以上作ってきました。 ――こういったタコのアクセサリーを購入された人たちからは、どんな反響が寄せられていますか? タコナクション:以前、「結婚式につけて行ってもいいですか?」と質問されたことがあります。タコって「多幸」と書いて縁起物でもあるんです。なので、「むしろバッチリですよ!」とお伝えしました(笑)。実際、結婚式につけていった方や、ウェディングフォトを撮影した方もいらっしゃるみたいです。日常に擬態するデザインだからこそですね。

これから、どんなタコのアクセサリーを作りたい?

「三忠」さんのタコの吸盤で作ったネックレス

「三忠」さんのタコの吸盤で作ったネックレス

――「今後、こんな作品を作ってみたい」というアイデアはありますか? タコナクション:ちっちゃめの「イイダコ」というタコがあるのですが、あれを丸ごと型取りしたいと思っていて。ペーパーウェイトでもいいし……。でも、型取りした後に発想が湧くことって実は多いんです。だから、未定です(笑)。 ――「三忠」さんのタコの足を首に巻いて、マフラーみたいにしていたじゃないですか。ああいうマフラーを作ろうとは思わないですか? タコナクション:作ってみたいですよねえ。でも、作るとたぶん何万円にもなっちゃう(笑)。 ――あんなマフラーがあったら、私は買います(笑)。 タコナクション:マフラーは難しいですが、あのときのタコを型取りした吸盤を4つつなげたネックレスは10月に完成予定で、10月26~27日に京都で出展するイベント「いきもにあ」でお披露目します。 ==========  タコを「形」「造形美」という視点から語るタコナクションさんのタコ論が、めちゃくちゃ新鮮でした。タコナクションさんが作るアクセサリーには「固定概念は捨て去り、広い視野を持って世界を広く見よう」というメッセージが込められています。  たった1つの視点しか持たない人生より、8つの視点を持って生きたほうが人生は楽しいかもしれません。タコだけに……! <取材・文/寺西ジャジューカ>
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