日本でママ友などのコミュニティにガンガン突っ込む人がいると、白い目で見られることも少なくありません。しかしマレーシアではそういったことはなく、むしろ多くの親御さんは、積極的すぎるくらい、現地での繋がりを取っていく傾向があるといいます。
「ママ友という響きには、ネガティブなイメージを持たれる方もいるかもしれません。でも海外生活の場合を言えば、よっぽど抵抗感がなければ、作っておくに越した事はないと思います。いざとなったら助け合える味方は、多いに越した事はないからです。みなさんこの点は共通認識があるようで、英語力の有無にかかわらず、本当に積極的に交流を取ろうと頑張る方が多いです。
私はInstagramでマレーシア移住生活を漫画にして発信していますが、そこにダイレクトメッセージで『今度ペナンに行くんですが、どの辺に住んだらいいですか?』みたいな質問をいただいたり、親御さんの積極性に驚くばかりです」
現地では、学校や地域の情報が親同士のコミュニケーションから入ってくることが圧倒的に多いといいます。子どもの現地生活を快適にする努力として、親たちとの交流も一つの役目なのかもしれません。

現地で子どもたちとマラソン大会に参加
海外移住を叶えるためには、避けて通れないのがお金の問題です。マレーシアはインターナショナルスクールの選択肢が多いと同時に、日本に比べて物価が安いのが特徴。それが海外教育移住の地として人気の理由でもあります。
ねこ田さんは移住の準備期間が半年だったため、特別なお金の準備はできなかったといいますが、現地での生活費はどのようなものなのか。まずは教育費から聞きました。
「我が家はまとまった貯蓄はあったものの、準備期間が短かったので、お金の準備はできずに渡航しました。渡航時期が12月だったのは、せめて住民税が一番お得な時期にしようという考えからです。
移住には多額の教育貯金が必要だと思われるかもしれませんが、マレーシアに関して言えば、用意すべきお金はどの価格帯の学校に通わせたいかによります。日本でインターナショナルスクールに通う場合、年間200万~300万ほどはかかると思いますが、マレーシアなら、安い学校は年間50万円以下で通えます。
ただしマレーシアの場合、これも学校によりますがいわゆるインターナショナルスクールは日本の学校に比べてあまり勉強を詰め込んだりせず、宿題もたくさん出さない学校が多いんです。学習スピードも緩やかなので、だいたいの家庭が塾やチューター(家庭教師的な存在)を雇ってサポートを入れていますね。我が家も9歳の長男は週3日、5歳の次男は週4日と、塾に通っています」
5歳で週4の塾通いと聞くと、多いと感じる人もいるかもしれません。しかしこれは、学童も兼ねたような場所で、日本で想像される塾とは異なる場所なのだとか。