
作業中のため壁一面がなく、ビニールで覆った状態での生活していたことも……
4月の子どもたちの学校スタートに合わせるため、2022年2月に家を購入してから1ヶ月程度で断熱工事を終える予定でしたが、実際にはスムーズには進みませんでした。
「新しい土地で誰も知り合いがいなかったので、業者さんがなかなか見つからなかったんです。結局、地元の知り合いの大工さんに、5月末から3、4か月程住み込みで工事をしてもらいました。大工さん1人だったので時間がかかり、作業中は壁がないところをビニールで覆った状態で生活したり、そこに台風が直撃したりして大変でした(笑)。
リビングにある大きい窓を含めてすべて樹脂サッシ(樹脂でできた窓枠に複層ガラスなどのガラスを組み合わせた窓)に改装しました。また、北側にあった大きめの窓は採光が取れないのでなくし、個室の窓は小さめにして費用を抑えました。断熱にこだわったおかげで古い戸建でも快適なので、本当にやってよかったと思います」

リノベ後の和室

洗面所のタイルはもともとあったものを残している(左:リノベ前/右:リノベ後)
築古の物件で気になるのがお風呂やトイレなどの水回り。セセさんは、トイレの場所を洗面所の隣に移動し、使いやすい動線に変更。また、洗面所は印象的な丸いミラーを設置し、蛇口と洗面ボールを新しいものに交換しています。

トイレがあった場所を洗濯機置き場に(左:リノベ前/右:リノベ後)
「洗面ボールはグレーっぽい陶器製です。髪の毛や汚れが目立つのが嫌なので、白以外を選びました。ミラーの下の白いタイルはもともとついていたものです。また、もともとはお風呂場に洗濯機置き場があったのですが、それではドラム式洗濯機を置くことができなかったんです。そこでトイレがあった場所に洗濯機置き場を作りました。壁はピンクのタイルが貼ってあったので、それをいかしています」

お風呂場の置き場には洗濯機が収まらなかった
「お風呂の壁も同じピンクのタイルで、床は水色の小さなモザイクタイルだったのですが、古くて汚れが気になりました。お風呂のリノベのイメージを検索していたら、コンクリートを塗っている画像があって『これだ!』と思い、壁も床もコンクリートを塗ってスッキリとさせてもらいました。風呂桶は小さめですが、予算があまりなかったのと、小さいほうが水道代の節約にもなるため、もともとあったものを使っています。完成したお風呂場は私は気に入っているのですが、SNSでは『ホラー映画に出てくるお風呂みたい』と言われて、変な意味でバズってしまいました(笑)」

お風呂(左:リノベ前/右:リノベ後)