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「猫を探すの手伝って?」知らない人に言われても、絶対に応じてはいけないワケ。令和の“犯罪の手口”描いた漫画にゾゾッ<漫画>

漫画を読みながら危険なシーンを擬似体験して

――学べる漫画ですが、漫画としてストーリーがおもしろかったです。大人も子どもも楽しめそうです。 土岐「幅広い年齢層に読んでもらえるようにしています。大人にも子どもにも、自分ごととして読んでもらえる内容になっています。小学生から高校生までが手に取りやすいテイストにするため、ポップすぎず硬すぎないバランスをとるのが難しかったです。でも、大塚さんのイラストは子どもから大人まで楽しめるタッチで、内容もわかりやすいので、多くの方に読んでいただけています。 身の回りの危険を学べるのはもちろんですが、純粋に漫画としての面白さも楽しんでいただけたらと思います。親子で読みましたという声もたくさん届いていて、反響の大きさを実感しています」 ――おすすめの読み方があれば教えてください。 土岐「やはり、漫画を読みながら危険なシーンを擬似体験してほしいなと思いますね。頭の中で『川は危ない』と分かっていても、具体的にどう危ないかまではなかなかイメージできないと思うんです。漫画にもありますが、川に入った時に足元が崩れて溺れる危険性があることなど、私自身も全く知りませんでした。『こういうこともあるんだ!』と事前に危険を知っていただきたいです。 川や海の事故などの話は、子どもを持つ親御さんやレジャーが好きな大人の方にはぜひ読んでほしいですね。今回は川や海での事故を多めに取り扱っていますが、次回はキャンプなどの『山編』を企画しています。キャンプなどで山に行く機会がある方も多いと思うので、山の中での危険なシチュエーションをお伝えできればと考えています」

「あり得ないような事件や事故」が実際に起きている

――漫画には溺れる危険以外にも、誘拐や毒入りのジュースの“危険”の例もありました。 土岐「車が停まっていて『車の下に猫が入り込んじゃったから、一緒に探してくれる?』と知らない人にお願いされ、しゃがんで猫を探そうとしたらそのまま車に入れられたという事例ですね。あれも実際にあったケースです。 昔はテレビで誘拐事件のニュースが流れることがありました。誘拐が普通にあったと言うと変ですが、よく耳にする話ではありました。でも最近は誘拐事件が少なくなり、子どもたちが警戒しづらい状況なのかなと思います。危ないシチュエーションをイメージしにくいのかもしれません。猫を探そうとしたら誘拐されるなんて、想像もできないですよね。 本文でも主人公が『俺は男だから誘拐の心配なんてないよ』と言っていますが、性別や年齢に関係なく狙われる時は狙われます。実際に事件も起きています。ですから、こうした日常で起こりうる事例を通して、日頃から危機感を持ってもらえればと思います」
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まずは事例を知り、対処法をシミュレーションしてみよう
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