
子どもに人気の「ピンチ」から、「生還」まで踏み込んだ
――『マンガでわかる! 死亡ピンチからの生還図鑑』を、書籍にしようと思ったきっかけを教えてください。
土岐さん(以下、土岐)「作者の大塚さんがご自身のSNSで漫画を配信しているのを見て、書籍化のお声がけをさせていただきました。漫画には実用的な知識がたくさん盛り込まれていて、ピンチのシチュエーションが具体的に絞られているため、とても役立つと思ったんです。
最近の児童書では、『ピンチ』や『危険』をテーマにしたものがブームになっていて、『大ピンチ図鑑』もとても有名ですよね。危険なものや状況は、小学生の子どもの興味を引く内容です。『マンガでわかる! 死亡ピンチからの生還図鑑』はさらに一歩進んで、危機からどう生き延びるか、命を守る方法に特化している点が特徴です。
子どもたちが楽しく読みながら、自分の命を守る知識を身につけられる内容になっています。全国の子どもたちにぜひ読んでほしいという思いで、書籍化しました」
――書籍化にあたってこだわった点などはありますか?
土岐「漢字が多い漫画ですが、子どもにも読んでほしいという思いから、すべての漢字にふりがなをつけています。
小学校低学年のお子さんでも読めるように、印刷所の方にも少し無理をお願いして実現しました。すべての漢字にふりがなをつけるのは大変な作業だったと思います。でも、そのおかげで小学生以上のお子さんであれば、自分で読める内容になっています。
また、本の最初には図鑑形式で特に危ないシチュエーションをイラストで説明しています。子どもが楽しく危険なシチュエーションを学べるように工夫をしています。身の回りにある危険を、漫画でも図解でも理解してもらえればと思います」
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