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子どもの奨学金を使い込んだ母。家族をバラバラにした元凶は?

当時ライオさんは大学生。教科書などの大きな買い物が発生すると、「お父さんに払ってもらうから金額を教えて」と、母から指示が飛ぶ。
ライオマルチ2世沼202412後

yu_photo – stock.adobe.com

その代金が振り込まれると、すぐに母が引き出し、返済にあてるという流れができていた。

兄と弟が負担した総額は

「まるで自分が、金の仲介役になったかのような気持ちでしたね。僕らのお年玉や奨学金の一部も、ローンの返済に消えています。 当時兄はすでに社会人で、母に毎月7万円の送金をしていました。僕も大学を卒業してからは、たびたび母に無心されるようになり、言われるたびに10万円を送っていました」 ライオマルチ2世沼202412後そのときライオさんはすでに家を出ていたので、「金で母と直接のかかわりを避けられるなら」という気持ちからである。 なお、姉は子ども(母にとっての孫)を巻き込んだトラブルにより、母と絶縁している。

結婚を機に、考え直す

「しかしその送金も、僕の結婚によってむずかしくなりました。自分の収入は、家族の共有財産ですからね。妻にも、おかしさを指摘されました。 そんな折、会社の上司に『家族がこじれていて』という話を少ししたんですよ。すると、会社の制度でカウンセリングを無料で受けられると教えられました。そこで、夫婦で受けてみることにしたんです」 ライオマルチ2世沼202412後これまでの経緯を打ち明け、カウンセラーから話を聞くなかで「それはあなたの母親が悪い」という言葉が出た。
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子どもは親を否定できない、だから苦しい
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