NHK BS、NHK BSプレミアム4Kではあるが、2024年9月から放送された『団地のふたり』も別の意味での攻めっ気を感じた。本作は団地で生活する野枝(小泉今日子)と奈津子(小林聡美)をメインとしたホームドラマ。殺人も復讐も不倫も心理戦もなく、登場人物による日常の延長線上にあるドタバタが繰り広げられるのみ。考察ブームの昨今、一切“SNS映え”しない内容ではあるが、その緩やかな雰囲気が多くの視聴者を虜にした。
SNSの反響率が重要視される傾向は年々高まっている中、“ほぼ何も起こらないドラマ”を放送できることはすごい。そして、話題作にしてしまっているのだからなおさらすごい。それもこれもNHKの攻めの姿勢が大きい。『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』をはじめ、2025年もNHKの攻めたドラマに期待したい。
<文/望月悠木>