藤さんは1月8日のnoteで、裸遺体シーンに対する賛否の声を列挙しています(批判も挙げているのは立派)。
「こんな映像を子供も観る時間に放送しないでほしい」「裸である必要はない」といった批判と、一方で「吉原を描く上での制作側の覚悟を感じる」「インティマシーコーディネーターがクレジットされていたので、安心して観ていた」などの高評価があったようです。

吉高寧々のXより現場のオフショット。映らなかったけど「お顔はこんな感じでした」
ただ、遺体シーンに限らずドラマでの吉原の描き方に対して、ネットやメディアでは高評価のほうが多かったように思います。江戸文化の粋である華やかさと、性産業で搾取される悲惨さ、の両方をちゃんと押さえていたからでしょう。
2024年3月に、東京芸術大学が行った「大吉原展」では、前者に偏りすぎの宣伝コピーが炎上しました。「イケてる人は吉原にいた」「ファッションの最先端」「江戸アメイヂング」などの“チャラいノリ”が、性的搾取を軽視していると批判を浴びたのです。
『べらぼう』はこの危ういバランスの中で吉原を描いていくわけで、今後も視聴者をハラハラさせてくれそうです。
<文/女子SPA!編集部>