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「性加害うやむやにして新作とか…」「絶対観ない」ヌード強要を告発された映画監督の“あってはならない対応”に批判殺到

「何も言わない」「何も変わらない」で通るはずがない

 映像作品業界における問題に向き合う状況は、過渡期と言うのも早すぎるが、変化は少しずつ見えてきてはいる。だからこそ、過去に1人の元女優を自殺未遂にまで追い込んだ監督が復帰するばかりか、その新作の発表の際に「何も言わない」「何も変わらない」で通るはずがない。  なお、『渇き。』はヌード強要の報道後に、ほとんどのサブスクリプションサービスで配信が停止しており、それは送り手側が問題を認知している証拠ともいえる。ヌード強要の当該シーンが映像として残されており、元女優への二次加害を防ぐためにも当然の措置でもあるが、それでも同作の送り手側からの声明は出されていないのだ。  だからこそ、『渇き。』でヌード強要をされた元女優や、中島監督作に関わった俳優やスタッフへの負担をかけない、二次被害にならない配慮を前提にしつつ、『時には懺悔を』の関係者には過去の問題に向き合い、声明を出してほしいと願うばかりだ。  それがなければ、少なくとも筆者個人は同作を観ることは絶対にできないし、それは映画業界や日本のエンターテインメント全般の信用にも大きく関わる、さらに深刻な被害や影響を及ぼす可能性がある。  時には懺悔を、ではなく、はっきりとした声明の上で、ここで「変わる」ことを、何よりも願っている。 <文/ヒナタカ>
ヒナタカ
WEB媒体「All About ニュース」「ねとらぼ」「CINEMAS+」、紙媒体『月刊総務』などで記事を執筆中の映画ライター。Xアカウント:@HinatakaJeF
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