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看取り方は正しかったのか?と職場で涙、有休をもらい…当事者が語る“ペットロスの痛み”

保護を激怒した父親もすっかり虜に

なっちゃん

人たらしのなっちゃん

 しかし、なっちゃんは持ち前の人懐っこさでお父さんも虜にしてしまいます。同居から数日後、お父さんから突然「あの子、しっぽ短いな。すげー人懐こくてかわいい」と言われたそう。 「俺は思わず、『なに、こっそり見に行ってんだよ』と突っ込んでしまいました(笑)」  なっちゃんは、気遣い上手。用事があるとき以外は、寝ている飼い主さんを起こしませんでした。  さらには人語が分かるのか、普段は自分の寝床で眠っていても、「寝るよ」と言うと一緒に寝てくれたそう。
なっちゃん

リラックスした様子でゴロン

「香箱座りで“おててないない”をしているとき、その両手のあいだへ指を突っ込むと、ペロペロしてくれました。眠るなっちゃんのお腹に顔を突っ込んだときも、のどを鳴らしながら必ず顔を舐めてくれました」
なっちゃん

ジーンズを履いた膝の上でスヤスヤ

 なお、なっちゃんはズボンの素材に好き嫌いがあったそう。デニムパンツならば喜んで乗るのに、スウェットでは乗りたがらないという独特のポリシーも、飼い主さんにとっての愛しいポイントでした。

愛猫が突然、食欲不振になって…

 高齢になっても、なっちゃんの人懐っこさは変わりません。飼い主さんが新型コロナウイルス感染・10日間のホテル隔離となったときも、帰宅するなりキャットタワーから急いで飛び降り、スリスリ。  2021年には乳腺付近に悪性腫瘍が見つかりましたが、早期発見でき、大事には至りませんでした。  しかし、それから2年後、なっちゃんの食欲が低下。半月ほど経つ頃には何も口にしなくなったため、飼い主さんは急いで動物病院へ。  獣医師はお腹の動きを見て、肺炎と診断。注射をしてもらいましたが、食欲は戻りませんでした。
なっちゃん

闘病中

「痩せてきたものの、キャットタワーに登り、毛づくろいもしていました。のどを鳴らしながら俺の顔を舐めてもくれ、食欲不振以外は普段と同じでした」  それでも不安はやはり拭えず、飼い主さんは1カ月後にふたたび動物病院を受診。すると、先生から肺腫瘍である可能性を告げられ、さらに高齢のため手術は難しいと言われました。
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一か八かにかけるか、安定した余生を過ごすか?
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