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『水ダウ』クロちゃんの“破局”は「皆が読むべき恋愛の教科書」。モラハラするのは“自信満々の男”だけじゃない

クロちゃんはなぜ上から目線になったのか

 クロちゃんのゲスい部分がいつも以上に色濃く出てしまったが、そもそもなぜクロちゃんは支配的な関係性を築いてしまったのだろうか。クロちゃんには10年間恋人がおらず、リチは久しぶりにできた恋人である。  「せっかくできた彼女と別れたくない」という思いが強く、長年恋人がいなかったことに伴う男性としての自信の無さも相まって、対等な関係を築けなかったように思う。彼女にモラハラをしてしまうのは、“自信満々の男”だけじゃない。そもそも、クロちゃんがもっと相手の気持ちを想像することができる男性なら、10年も空かずに恋人ができていた可能性もある。  クロちゃんはリチに自分好みのファッションをちょくちょく押し付けていたようではあるが、それもリチの“忠誠心”をはかって、試していたのかもしれない。もちろん、どれも筆者の憶測である。  SNS上には「相手が当たり前のようにこっちを変えようとしてくるのはきついよね」「リチの気持ち分かりすぎる。モラハラ元彼を思い出して辛かった」など、共感の声が目立った。

100%クロちゃんが悪い? リチへの批判の声も

 リチへの同情やクロちゃんの悪い点を指摘する声が相次ぐ中、「リチの気持ちも分からなくはないけど、クロちゃんの『なんで今言うの?』も一理ある」「リチは『察してちゃん』だったのでは?」と、本音を隠し続けてきたリチに対する批判も少なからず見受けられる。 「クロちゃんが好き」ということで『水曜日のダウンタウン』内の企画「MONSTER LOVE」で“紹介していただいた”リチ。最初から本音を口に出しにくい関係性だったことはわかる。もちろんクロちゃん側の配慮不足は大きいが、そこからカップルとして対等な関係性を築けなかったことは、100%完全にクロちゃんだけの責任とは言えないのかもしれない。
 リチは交際中には自分の気持ちや考えをハッキリ伝えず、別れ話の際に初めて不満を吐き出した。「怖くて本音を言えない」状態だったというのは嘘ではないだろう。一度できてしまった力関係を、ひっくり返すことは容易ではない。だが皆が皆、その心境を想像し理解できるわけではない。ゆえに、不満の声が出てしまうのも無理はない。
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リチは所属事務所との契約を解除
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