
「あの時はすごく怖くて、泣きそうでした。寝ている夫を起こして、興奮しながら事情を話しましたね。その時の夫は寝ぼけていたので、話半分に聞いているようでした」
翌日、酔いが覚めて冷静になった愛さん。車の運転席から見えた足の正体は、お隣のご主人だったのではないかと考えたそう。
「暗がりの中で見た足には悲鳴をあげてしまいましたが、思い返してみると靴下を履いた男性の足は、お隣のご主人だなと。それにしても、家の駐車場に停めた車の中で寝るなんて不思議で。朝のゴミ出しの時に、思い切ってお隣の奥さんに聞いてみたんです」
愛さんが昨日の件を尋ねると、お隣の奥さんはこう答えたといいます。
「あ、昨日のことですよね。うち0時を過ぎても夫が帰ってこないと、家の鍵は閉めると決めているんですよ。深夜に酔っ払って帰ってこられたら、3歳の娘と小学校受験する息子の迷惑になるのでね」
ニコリとも笑わないクールな顔をしてそう言ったお隣の奥さん。彼女がさらに言った言葉に、愛さんは開いた口は塞がらなくなったそう。