Lifestyle
Human

父の不倫相手にテレサ・テン「愛人」を歌う小学生女児、その切ない理由とは?

そこで繰り出されるのが、驚異のコミュ力と話芸である(もはやサバイバル能力といっていいかもしれない)。 おいしいものを手に入れる手段はないか……。

駄菓子屋で豪遊!

小学生だった美緒さんが目をつけたのは、昼間から酔っ払いがたむろする、競輪場周辺の飲み屋街だ。
ネグレクト沼202501

moonrise – stock.adobe.com

「酔っぱらっているおっちゃんたちの話に入っていってなあ、ネタを披露してウケをとるんですわ。盛り上がると『なんでも買うてやる!』ってなるから、すぐ近くの駄菓子屋に連れて行って。 駄菓子屋なんて、1000円もあれば豪遊できる。そこで山ほど菓子を買うてもろて、ねえちゃんに持って帰ってました」 栄養不足から生まれる、驚異のたくましさ。昭和の時代とはいえ、強烈なエピソードである。

十八番は、テレサ・テン

そしてさらに強烈なのは、おっちゃん相手に披露される美緒さんの鉄板ネタなのだが。 ネグレクト沼202501「お父ちゃんの愛人が、台湾出身のスナックのママだったんですよ。私もよく、お父ちゃんにその店に連れて行かれててなあ。 愛人のママを喜ばすために、私はカラオケでテレサ・テンとか歌うねん。ほら、台湾出身の歌手だから。小学生女児が『愛人』を歌うグロさ! 当然、意味なんてわかってませんでしたよ。でも、ママがそりゃ~もう喜ぶ。美緒ちゃん、お歌上手やなあぁ~~! 上手上手~! ……って話をすると、おっさんらが爆笑してくれてなあ」
次のページ 
アンバランスな母親に、何があったのか
1
2
3
4
5
Cxense Recommend widget
自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、題名に「沼の話」と入れて、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。

あなたにおすすめ