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父の不倫相手にテレサ・テン「愛人」を歌う小学生女児、その切ない理由とは?

美緒さんの一番古い思い出は、2歳ごろだ。 早朝に泣きながら裸足で路上を走り、母を追いかけていくシーンだ。 ネグレクト沼202501母は新興宗教に要求される「朝の奉仕活動」へ参加するため、未就学児である姉妹を家に残し、出かけてしまうのだ。

姉妹で力を合わせて

小さな子どもだけで外出したり留守番させたり、昭和の時代は珍しくなかっただろうが、切ない話である。 ネグレクト沼202501「まだ小さいですから、母が恋しいわけですよ。『行かんといて~!』って叫びながら走っていました。3つ上の姉はそんな私を見て、幼心に”妹は自分が育てる”と決心したそうです。 だからずっとかいがいしくお世話してくれてねえ。すっかりシスコンに育ちました(笑)。姉とはいまでも仲よくしています」

甘いものを食べたい

心の安全基地は姉妹で補いあったが、物理的な栄養面は圧倒的に不足した。 小学校にあがると、美緒さん姉妹の健康を心配した担任教師が、給食の残りを持たせてくれていたほどだ。 ネグレクト沼202501「でも、お菓子とかも食べたいじゃないですか。特に『ねえちゃんに食わせねば!』って使命感にも、かられまして」 父は基本的に家庭には無関心だったので、自力で何とかするしかない。
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妹が考えた、お菓子獲得大作戦
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