
Naoyaさんは南アフリカのケープタウン大学で博士課程に在籍している
Maiさん「お義母さんと話すと、『Naoyaは本当に小さい頃は大変で~』って話を私も聞きます。お義母さんの話ぶりを聞くと、これは確かに手に負えなかったんだろうなって感じますね」
Naoyaさん「正直今でも、自分の中では論理性を重視しすぎているので、感情とのバランスが取れているとは思っていません。ただ子どもの頃は、今よりずっと野性的な要素が強かったとは思います。大人になった現在は、自分が落ち着いたというよりも、周りが自分に合ってきた、といった方がしっくり来ます。
また、自分に合う環境を選んできたことで、結果的に論理性を重視するようなコミュニティにいることが増えてきて、僕の意見も受け入れられやすくなったという感じです。僕は今、南アフリカで生活していますが、ここは日本とは異なる文化や習慣があり、非合理的に感じる場面はあります。そこに無理やり合わせたりはしないので、やっぱり僕自身が変わったわけじゃないのかなと思いますね」
==========
こうした性格が「周りと違うな」と感じたのはいつ頃か聞くと、2人とも「物心ついた頃からあった」と言います。些細なリアクションの違いなどが積み重なり、だんだんとその違和感は大きくなっていったとか。
人は誰しも個性を持っていますが、自分がそれをどう捉えるか、親としてそれを目の当たりにしたときにどうリアクションしどう受け止めるかが、改めてその子の人生を大きく変えていくんだなと、お二人の話を聞きながら、感じるのでした。
【Mai】
ギフテッド特性ある子のためのフリースクール・個別指導塾「
Lagoon」代表。自身もギフテッド特性を持ち、幼少期には不登校を経験。SNSでは当事者のリアルや役立つ情報を発信し、総フォロワー数は1.8万人。JAPAN MENSA会員。YouTube:
@MAI_gifted
【Naoya】
ケープタウン大学博士課程在学中。野生動物の動作解析をロボット制御に応用する研究を行う傍ら、フリーランスとしてIT企業の技術開発、コンサルティングに従事。2018年度に経済産業省の未踏IT人材発掘・育成事業に採択、スーパークリエータ認定を受ける。
<取材・文/おおしまりえ>
おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:
@utena0518