
「普段お酒を飲まないので、フラフラしていました。それから、寒くてなんだか誰かに抱きつきたくなってしまいました。これまでずっと仕事ばかりしていたので、頭のネジが突然弾けて飛んでしまったのかもしれませんね」
部屋に入ると、上司も興奮気味で沙知さんに襲いかかってきたそうです。
「ベッドに倒されて、なんだかいい感じになったんです。でも……その日私、ブラトップの上にベージュのヒートテックを2枚重ねて着ていたんですよ……。それから、寒さに弱いので腹巻き付きのパンツを履いていました。もう、恥ずかしくて恥ずかしくて……。一気に酔いが覚めましたね」
ブラトップにヒートテックの重ね着、そして腹巻き姿の沙知さんを見て、上司のテンションが下がったのを感じたという沙知さん。
「私から誘っておいて、本当に申し訳なかったですが、本当に一瞬で酔いが覚めてしまって。そもそも私、上司と何やっているんだろうって。上司に謝って、その日は帰ってもらいました」
そして翌日、何もなかったように沙知さんは出勤したそう。上司も何もなかったかのように話してくれたことには安堵したそうです。
「でも、それからやたらと上司が気になってしまって。この気持ちは恋なのか、そうでないかわかりません。ただ、あの日失敗した分、毎日ちゃんとした勝負下着を着けるようにしています。そしていつか、あの時のリベンジをしたいと思っています」
沙知さんに少し灯った恋心。次は酔いが覚めない展開を祈ります。
<取材・文/maki>