Entertainment
Lifestyle

「なんでカット野菜買ってくるの?」と言われて…女性への“家事ファンタジー”に元キー局アナの私が言いたいこと

洗濯機が登場した時にも反発した男性がいたそう

アンヌ遙香 この現象に関して『小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代』(新潮新書)という本の中で、このような記述が。  1968年に『家事秘訣集 じょうずにサボる法 400』(光文社)という本が出版され、ベストセラーになったそうなのです。うまいこと時短術を組み合わせてやっていきましょうという姿勢が人気を得た一方で、一部の男性から猛反発が起こったという出来事があったそうです。  なぜ? 別にどうやろうがこっちの自由でしょ? と思いますが、どうやら「サボる」という表現が良くなかったそうなのです。 「洗濯機が登場した時も、電気釜が登場した時も、『主婦が働かなくなる』と反対する男性が少なからずいた。彼らは、妻や母たちに、朝から晩まで家の中で立ち働いていてもらいたいのである」  ということでした……。これは1968年の話ですが、同じような話、まだSNSなどで見かけたりします。  妻側は食洗機を買いたいんだけど、パートナーからの「食洗機って1回動かすのいくら電気代かかるの?」という言葉と共に、はっきり言わないものの、それぐらい自分で洗えよ……そんなにサボりたいのかよ……と言いたげな眼差しを感じる、だなんて。

時短やお惣菜は“家庭円満のためのツール”では

 さあ、私の中の何かが爆発する前に、冒頭でご紹介したアンケートでダントツで多かったのが「(妻の家事に)不満はない」という回答だったことを先にお伝えしておきましょう。  “家事について話し合ったり分担しているので問題なく感じている人は多く、細かなコミュニケーションと感謝の気持ちが日々の不満をなくすヒントといえそうだ”と記事は結んでいました。  家事に関しては、やってくれた人の方法に一切口を挟まない、何か不満があれば、そっと黙って済ます。これが私のモットー。むしろ全部自分でやっちゃったほうが早いっていう説もありますよね。  時短やお惣菜はサボりではなく、家庭内が円満に平和に動くための必要最低限のツールの一つなんだけどね、なんてこれは私の独り言。家事問題、永遠のテーマですね。 <文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道生まれ。お茶の水女子大学大学院修了。2010年、TBSに入社。情報番組『朝ズバッ!』、『報道特集』、『たまむすび』などを担当。2016年退社後、現在は故郷札幌を拠点に、MC、コメンテーター、モデルとして活動中。文筆業にも力を入れている。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ