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私の障害に理解のある優しい彼→結婚後に“あるモノ“が目当てだったと発覚「離婚も考えています…」

自動車税の減免をあてする夫の卑しさに幻滅

険悪な様子の夫婦 ところが、その考えが一転する出来事が起こります。事の発端は、裕二さんが車の買い替えを検討し始めたことでした。  裕二さんの車はカナさんの通院時にも使用するため、結婚時に減免申請を提出していました。 「私の住む自治体では、障害者自身もしくは生計を一にする人が運転する車の自動車税は4万5000円まで減免されるんです。それを超える場合には、その差額分を納付します。  私としてはこうした制度を使うことへの申し訳なさがあるので、『自動車税が安い車にしたいね』と夫に言ったんです」  しかし、裕二さんが希望したのは、減免の満額である、4万5000円の自動車税がかかる車種でした。  カナさんが「もう少し自動車税がかからない車じゃダメなの?」と言うと、裕二さんは「なんで? 4万5000円まで減免されるんでしょ? 俺たちに負担がかからないならよくない?」と答えました。 「ビックリしました。そのお金がどこから出ているのか考えないのかな、と。この人は私と一緒に暮らすようになったことで、障害者手帳の恩恵に甘えるようになってしまったんだと感じました」

制度の本質を見誤っている夫が許せない

 結局、車の買い替えはカナさんが強く反対したため振出しに戻りましたが、心に広がった夫への苛立ちは消えません。カナさんの頭には、ついに離婚の文字が浮かぶようになりました。 「障害者手帳を持っていることで受けられる控除やサービスはありがたいものです。  だからこそ、健康そのものの心身であるにもかかわらず、『トクしよう』とすることばかりを考える、夫の小ささや浅ましさは許しがたいのです。  もしかしたら、こうした夫婦生活を想像して夫は私との結婚を決めたのかも……」と、漏らすカナさん。  サポートの正当な利用の範囲内とはいえ、一番の当事者たる「カナさんの気持ち」を搾取するような言動は、身内であっても批判されて然るべきものでしょう。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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