「女同士の友情は…」元TBSアナ・39歳の私が歳を重ねてつくづく思うこと
2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(39歳・以前は小林悠として活動)。
TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
【過去記事】⇒連載「アンヌ遙香の北海道シングルライフ」を読む
第25回となる本記事では、女同士の友情について考えます(以下、アンヌさんの寄稿)。
私には長年仲良しの5人組がいます。
年齢も婚姻関係の有無も、子どもの有無もバラバラですが、なぜかずっとしっくりい行く友人関係。
お互いの境遇を報告し合うことで、ひとつの社会勉強にもなり、友人の輪の中で何か異常事態があったときは、お互い一肌脱ぐような、そんな女同士の良い関係性が長年にわたり続いています。
そのうちの一人のA子が数十年ぶりに恋をしました。
A子は10年ほど結婚を前提にお付き合いをしていた男性がいましたが、なかなかひどい形で振られ、それが彼女のトラウマとなりました。
彼女はそれをきっかけに都心にマンションを買い、恋愛なんてもう二度とするまいと心に決め、現在は保護猫3匹とともに生活をしています。
おそらくこのまま猫たちとともに穏やかに静かに、仕事を頑張りながら歳をとっていくんだろうなぁなんて、のほほんと笑っていたA子でしたが、彼女はもう絶対にないであろうと思っていた恋に落ちました。
相手はよく足を運ぶ小さな飲食店の独身オーナー。お互い猫好きという共通点があり、会話が弾み、いつしかそのオーナーに会いに行くこと、オーナーの顔を見ることが、彼女の人生の楽しみとなりました。
数年ぶりにワンピースを新調し、春色コスメを買い、ネイルサロンに足を運び、痩身エステに通い、彼女は瞬く間に美しくなりました。
それだけでも楽しかったのに、彼女はある日、ふとしたきっかけに、その男性に恋心を吐露してしまったのです。
その答えは、なかなか手厳しいものでした。彼女はものが食べられなくなり、痩身エステの成果以上に痩せてしまい、見ていられないほどに……。
そんなとき、A子から私たち5人組に救急信号が発せられました。
助けて、つらい。自分はどうしたらいい? 何もやる気が出ない、と落ち込む彼女のもとに私たちはレスキュー隊のように駆けつけました。

アンヌ遙香
仲良し5人組の一人が数十年ぶりに恋をした
ある日、彼に本心を吐露したA子……

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