
ストレスを感じながらも、なるべく義母と関わらないようにし、順調に妊娠期間を過ごしたハルコさん。女性が多い職場ということもあり仕事仲間や上司も協力的で、安心して出産を迎えることができました。
「産後はゆっくりしようかなとも思ったのですが、やはり仕事を頑張りたいという気持ちが強かったので、産休中から保活を始めました。産後は体が思うように動けないし子どもの面倒もあったので、夫が代わりに保活をしてくれて、産後半年で保育園が決まりました」
愛しいわが子と離れるのは非常に寂しかったですが、自分のキャリアも大事にしたいハルコさんは、時短勤務で仕事に復帰することに。しかしこのことを知った義母は、とんでもない発言をしたのです。
「仕事復帰することを知ると
『子どもが小さいのに仕事を続けるなんて考えられない』『保育園に入れるなんてかわいそう』『離乳食作ったり成長を見届けたりできないから母親じゃない』と非難されました。そして
『〇〇ちゃん、かわいそうね』と言いながら息子を抱っこしたとき、息子がありえないほど大泣きしたんです」
いくら義母があやしても泣き止まない息子を見て、ハルコさんはとっさに義母の腕から息子を抱きかかえました。そのとたん、あんなに泣いていた息子が落ち着き、安心したように眠り始めたのです。
「一連の流れを見ていた夫は
『この子がハルコに抱かれてすぐに泣き止むってことは、ハルコのことを“愛情をくれる信頼できる人”ってわかってるんだよ。保育園に入れたって、少しの間離れたって、こうやって愛情が伝わっていれば大丈夫だよ』と言ったんです。普段は反論してくる義母も、この夫の発言にはぐうの音も出ないようで黙っていました!」
そんな息子さんも2歳になり、たくさんのお友達と優しい先生に囲まれて元気に保育園に通っています。園長先生には「家でパパとママが愛情をもって接しているから、〇〇君も安心して保育園に通えているんですね」と言われたのだとか。
順調に仕事と家庭を両立しているハルコさんや、元気に育つ孫の姿を見て、最近では義母も小言を言わなくなったそうです。
<取材・文/nami>