正井氏が聞いた中で印象的なエピソードを尋ねると、「“口でのご奉仕”の練習台として依頼する人もいるそうです」と明かす。
「ドラマでも描かれていましたが、夫婦からの依頼が来たというケースがあったそうです。別に“3P”がしたいわけではなく、単純に
『うまくセックスができなくなった』という悩みにアドバイスだけして、施術はせずに終わったそうです」

ちなみに“過激なエピソード”はなかったのか聞いたところ、健全に利用する客が多いのか、インパクト抜群のエピソードは特になかったという。それでも、「女性用風俗が周知されて利用客も増えた結果、
本番行為を求めるなどマナーを守らない人の増加に困惑しているセラピストも結構いました」と語っており、今後セラピストの過激な体験談は増えていくのかもしれない。
今後の女性用風俗業界の動向についても、正井氏はこう語る。
「数年くらい前から女性用風俗店が急増したのですが、最近は経営がうまくいかずに倒産してしまうこともあるそうです。儲からない背景にはいろいろありますが、研修制度が杜撰(ずさん)なところは、そのためにトラブルが起きてしまったりリピーターを獲得できないことなどが影響していそうです。言い換えれば、
必然的に研修が充実している大手が残りやすい構図と言えます。

また、先述した通り、性的な悩みを相談したい利用客も多いです。ただ単に『性的な快感を与えるサービスを提供すれば良いんでしょ?』と思っている店舗は苦戦しているのではないでしょうか」