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奨学金1095万円で“借金地獄”に…追い詰められた男性が選んだ“人生逆転の一手”は

大学院進学で追加400万円の奨学金を借りる

 高橋さんの通ったキャンパスは奈良県に近く、のどかな環境でした。家賃2万9000円のワンルームから大学に通う生活がスタートします。 「大学生といっても、公園で遊んだりマクドナルドでバイトしたりと、高校生の頃と変わらない生活でした。一方で、東京の大学に進学した友達はナイトクラブに行ったりして、どんどんませていっていました」  高橋さんはアルバイト先のマクドナルドで知り合った、同じくバイトで働いていた2歳年下の女性と付き合うことになります。  付き合っている時から奨学金を借りていることは伝えていたそうですが、具体的な金額までは伝えていませんでした。  留年が珍しくない学部を高橋さんは4年で卒業。周りの学生たちは、大手家電メーカー、自動車メーカーへの就職を目指しており、大学院進学が前提の環境でした。高橋さんも大学院(2年)に進学し、奨学金(一種と二種)を追加で約400万円借りました。
大学院奨学金一種・二種

追加で契約した大学院奨学金一種・二種の合計は約400万円(画像は高橋さん提供)

「メーカーに就職したいと強く思ってはいなかったですが、返済額が増えることも重く考えていなくて、今思えば軽い気持ちで大学院に進学しました」  その後、無事に大学院を修了した高橋さんは2018年に新卒で音楽配信コンテンツ会社に就職し東京へ戻ることに。京都にいる彼女とは遠距離恋愛になります。

手取り22万円、奨学金返済4万6千円はカツカツ

 新入社員時代、月の手取りは22万円ほどでした。毎月の奨学金返済が4万6千円、実家暮らしに戻ったので家賃はないものの、実家には3万円入れていたそうです。  週末に京都の彼女に会いにこうとすると、交通費と宿泊費で1回4万円以上の出費です。 新幹線での帰省 お金のやりくりがきつく、同期が旅行や趣味を楽しんでいるのをみると、よりやるせなくなります。  彼女には「お互いに近くでいい人を見つけよう」と提案し、別れることになりました。  高橋さんはマッチングアプリを使って、自分と同じバンドを好きな女性と知り合い、付き合い始めました。ですが一緒にライブハウスに行ったときに、もみくちゃになって楽しむ高橋さんを冷めた目で見ていた彼女と温度差を感じ、趣味が同じはずなのに楽しくないと思ってしまい、ほどなくして別れます。 「妻とは趣味がまったく一致しないけど、一緒にいて楽しかったことを思い出したんです」と語る高橋さん。そう、高橋さんが結婚した女性は、京都に残して遠距離恋愛で別れてしまった元カノだったのです。
奥さんと高橋さん(写真は高橋さん提供)

奥さんと高橋さん(写真は高橋さん提供)

 久しぶりに連絡し、「○○(好きな芸人)のライブがあるけど来ない?」と誘ったところ、彼女は東京に来てくれました。再会して復縁を提案しますが「この先を考えてくれないなら嫌」と言われ、結婚を前提に同棲することになりました。
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奨学金額を伝えたら彼女はびっくりした
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