「健治が『もう最近美也子はずーっと米とお金の話しかしなくて気が狂いそうだよ! 僕にとってデートは仕事で疲れた自分へのご褒美だから、美味しいお店や非日常を味わえるような場所に行きたいし、自分の彼女がそんなみみっちい貧乏くさい話ばかりしているのは耐えられない!
それに僕が作ったパスタの感想も一切言わずにずっと米が食べたいって話ばかりして、無神経すぎるよ!』と顔を真っ赤にして怒り出して……こんな姿初めて見たしとても驚きました」

美也子さんは確かに無神経なことを言ってしまったなと反省しましたが、自分の金銭感覚を“みみっちい、貧乏くさい”と言われたことには納得できず、健治さんと口論になってしまったそう。
「話せば話すほど、健治は恋愛や女性に、まだ夢を見ていて現実を直視できていないように感じてしまい、一方で、健治は私が現実的で生活感がありすぎて以前のようにうっとりできなくなってきたと訴えてきて、
どちらも引き下がることができず、話は平行線のまま……。だったらお互いに価値観の合う相手を見つけた方がはやいのではないか? ということになり、別れることになってしまったんですよ」
そして別れ際に健治さんは、今回の件でお米を見るのも嫌になったとため息をつき、
自宅に残っていたお米を「よかったら持って帰って」と美也子さんに渡しました。
「このお米は最後のプレゼントともとれますが、多分健治は『もうお米なんてどうでもいいの! お願いだから私とやり直して!』ってなる展開を期待してるんじゃないかな? と感じました。もちろん、ただお礼だけ言って、もらって帰りましたけどね」