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「それパワハラですよ」と言いまくる部下のせいで“ハゲた”。モンスター社員を成敗した“Z世代女性社員の一言”

まさかの救世主となったZ世代。「先輩、それって……」

ハラスメント 部下 上司③静まり返る社内。その静寂を破ったのは、入社したばかりの女性社員の一言でした。 「ハラスメントを主張しまくる社員に向かって『〇〇先輩って、なんでそんなにマイナーなハラスメントに詳しいんですか?』と小声で語りかけていて。彼女としては本当に不思議に思ったのでしょうね」 まさかの質問に、ハラスメントを主張しまくる社員は無言で固まってしまったとか。 「それでも彼女は質問を続けていて『ひとつずつ、これって何かハラスメントに当てはまらないかな?って調べているんですか?』『想像したらめっちゃマメだし、なんかかわいいですね!(笑)』とひとりでほほ笑んでいるんですよ。思わず周りにいた社員たちも笑ってしまって、ピリピリした雰囲気が穏やかな空気に変わりました」 しかし、“ハラハラ先輩”の怒りはおさまりません。 「彼は『自分は被害者だ!』『自分の権利がないがしろにされてる』と被害を訴え続けていました。するとさっきまでほほ笑んでいたその女性社員が、静かに彼に近づいてこう言ったんです。『……先輩、“ハラハラ(ハラスメントハラスメント)”って知ってますか? 本当は適切な指示や言動なのに、過剰なハラスメントの主張をすることみたいです。これって先輩のことですか?(笑)。ハラハラ先輩って呼んでいいですか?』と。そして、畳みかけるように『上司に対して暴言を吐いたりすることを、逆ハラスメントとも言うみたいです。まさに今。ウケる(笑)』とズバッと言ってくれました」

“ハラハラ社員”のその後

ハラスメント 部下 上司 反省④思わぬ伏兵を前に、ハラハラ先輩は一言も立ち向かうことができません。その後しばらく謎の病欠を繰り返し、1週間ぶりに出社してきた彼は別人のように静かになってしまったのだとか。「〇〇ハラ」発言も一切無くなったようです。 「彼女の存在に救われましたが、上司である僕が何もできなかったのはとても恥ずかしいし申し訳ない。騒動があった日から毎日反省しています」 敏感な時代だからといって言われ放題になるのではなく、敏感だからこそ相手に配慮しつつ、自分の心もきちんと守ることが大切なのですね。 <文/青山ゆずこ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
青山ゆずこ
漫画家・ライター。雑誌の記者として活動しつつ、認知症に向き合う祖父母と25歳から同居。著書に、約7年間の在宅介護を綴ったノンフィクション漫画『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)、精神科診療のなぞに迫る『【心の病】はこうして治る まんがルポ 精神科医に行ってみた!』(扶桑社)。介護経験を踏まえ、ヤングケアラーと呼ばれる子どもたちをテーマに取材を進めている。Twitter:@yuzubird
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