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大ベテラン女優が“イケメン俳優親子”を「25年越しに結びつけていた」事実に衝撃。ゾッとする怪演がまさかの連鎖

 25年以上前に放送されたテレビドラマと現行作品が、はからずも結びつけられることがある。1999年放送の『週末婚』(TBS系)と2025年放送の『ディアマイベイビー〜私があなたを支配するまで〜』(テレビ東京系、以下、『ディアマイベイビー』)がまさにそう。
テレビ東京『ディアマイベイビー』公式ページより

テレビ東京『ディアマイベイビー』公式ページより

 いずれの作品にも松下由樹が出演している。それも恐ろしいほどの執念で動くキャラクターを演じる。さらに注目すべきは他の出演者。『週末婚』沢村一樹と『ディアマイベイビー』野村康太である。  男性俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、沢村一樹&野村康太が結びつける新旧ドラマを解説する。

沢村一樹が出演する『週末婚』

『週末婚』DVD-BOX(TCエンタテインメント)

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 ガラス張りのシャワー室で男女が抱き合い、熱いキスを交わしている。シャワー室外に置かれたカメラがその様子をねっとり捉える。湯気で曇ったガラスが男女の恥部にうまくモザイクをかける……。  というのが1999年に放送されたドラマ『週末婚』第1話冒頭場面なのだが、令和のドラマではなかなか考えられないセクシャルな描写である。男女を演じていたのは、撮影当時31歳の沢村一樹と28歳の永作博美。  沢村と永作が演じるアツアツ男女は結婚を固く約束している。でもいきなり冒頭場面から激しい濡れ場が裏打ちする幸せメロメロデレデレが描かれるということは、それを阻もうとする圧倒的敵キャラがすぐに登場することが予想できる。

松下由樹が目を剥く世紀末感

 永作演じる妹・浅井月子の姉・浅井陽子である。高学歴で翻訳家。でも実は行き詰まっていて男遊びを繰り返している。それを何とも涼しい顔で演じているのが松下由樹である。  陽子は妹の婚約者である大森豹(沢村一樹)の兄である大森純(阿部寛)に目を付けて計画妊娠を遂行する。姉妹揃って同じ兄弟と結婚するのは世間体が悪いということで、陽子は月子に身を引くよう説得を試みる。もちろん従うはずがない。第1話中盤以降はもうひたすらドロドロ展開。  第2話冒頭、新婚の陽子と純が旅館の客室で身体を重ねる場面があるのだが、カメラ側に向かってひとり自分の世界に入り込んだかのような陽子が目を剥いて「月子、やられる前にやり返すわよ」と独り言。恐ろしい。本作の放送年が1999年だからか、松下由樹が目を剥く世紀末感が画面上を支配している。
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新人俳優役を演じる野村康太という配役
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