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朝ドラ『あんぱん』前半ベストシーン5選!1話まるごと“兄弟ゲンカ”の神回を超えたのは…涙の再会だった!

蘭子×豪ちゃんの恋心が錯綜する切ないシーン

のぶの妹・蘭子(河合優実)と、蘭子の祖父で石工・釜次(吉田鋼太郎)の弟子である豪(細田佳央太)との恋に、涙した方も多いでしょう。特に第29回の冒頭……豪の出征壮行会前、夕方ふたりっきりになったシーンは恋心が錯綜して、本当に切なかった。 『あんぱん』③想いを伝えたいのに、お互いのことを考えて伝えられない。そのもどかしさといったら!恋心たっぷりの目と声で「豪ちゃん、うちずっと……」と、想いを伝えようとするも、なかなか次の言葉が出ない蘭子。そんな蘭子に想いを伝えるかと思いきや、「長い間お世話になりました」と頭を下げる豪。 そのあとのふたりの佇まいと表情に胸がいっぱいになりました。切なすぎます。このシーンがあったからこそ、自分の想いをなかなか表に出さない豪と蘭子らしい恋心が痛いほど伝わりました。 だからこそ最後、豪と蘭子が想いを伝えあって手を取り合うシーンは嬉しくてたまらなかったです。結局豪は戦死してしまいますが、ふたりの切ない恋物語は今も蘭子の心で輝いているのではないでしょうか。

嵩×千尋、最後の兄弟ゲンカは胸がいっぱいに

嵩の弟・千尋推しの筆者としては、第54回も忘れられません。1話すべてが兄弟の会話だったことも話題になりました。 『あんぱん』②京都帝国大学で法律を学んでいたはずの千尋が、海軍少尉となって嵩に会いに来ます。ずっと兄を慕い、のぶへの恋心を隠し続けた千尋が、5日後には駆逐艦に乗るというタイミングでようやく自分の想いを兄にぶつけました。「のぶさんや国民学校の子供らを守るため、立派に戦う。そのためだったら命は惜しくない」と。 大切な人たちのために戦うという強い意志を感じました。その後、嵩の「一緒に何かしよう」という言葉に、「わしはもう1回シーソーに乗りたい」と、幼い頃にのぶと嵩と過ごした時間を回想し、初めて嵩の前でのぶへの恋心を露わにしました。 そして、のぶに結局何もできなかった嵩を責めます。その上で「この戦争がなかったら……」と、自分が心からやりたかったことを口にする千尋。最後には「この戦争さえなかったら、愛する国のために死ぬより、わしは愛する人のために生きたい!」と。そんなふうに生きる千尋をぜひとも観せてほしい! そんな視聴者の想いを代弁するように千尋を抱きしめた嵩が「生きて帰ってこい」と伝えます。戦争が奪うものを目の当たりにさせられたシーンに胸を締めつけられました。
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筆者が選ぶ、ベストシーン第1位は!?
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