「有権者ですけど…」某党の演説でビラを渡す手を引っ込められたハーフの友人…元TBSアナが感じた参院選の“ツッコミどころ”
そのダブルスタンダードはいったい何?
某党の演説に遭遇したハーフの友人の体験
私がとても親しくさせていただいている、いわゆるハーフの、ヨーロッパのルーツと日本人のルーツをダブルで持つお友達がいるのですが、彼女は日本国籍を有しています。もちろん日本の選挙権があります。
しかし、彼女は私と同じように欧米の要素が比較的強めのルックスをされています。そんな彼女が選挙期間中、某党の駅前での演説に行き当たった際、運動員の皆さんが通行人に党の政策を記したビラを配っていたと言うのです。
いろいろな意味で興味を持った彼女は近づいていきましたが、彼女の顔を認めると、ビラを配っていた運動員の方は、さっと手を引っ込めたそう。彼女にはそのビラを渡さなかったといいます。
日本人ではないからそのビラは必要ないと思ったんですかね? 彼女はレッキとした有権者ですけどね。外国人か外国人でないか、は単純に見た目で判断されているということでしょうか?
なんだかいろいろ突っ込みどころ満載だった今回の選挙戦。炎上しそうだから、もうこれ以上言わないけどね。まぁでも私はいずれにしても、排除の構造はおかしいと思いますけどね。
排除の前に、もっといろいろやることあるんじゃないかなぁなんて思ったり。
<文/アンヌ遙香>アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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