
――「ここまで来た」というお話がありましたが、山田さんはドラマデビュー作『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年)を今でもとても大切にされていて、これまで幾度もゴーカイブルー(ジョー)役で凱旋出演されていますね。
山田:エキストラ出演をいれると、それまでにもいくつか作品に出演していましたが、僕の全てはゴーカイブルーから始まりました。そのときから、「山田さんまた出てください」と言ってもらえる存在であり続けたいなと思っていたので、「今後また出てほしい」と言われたら絶対に出演すると決めていました。
――本当に大切な作品なんですね。
山田:「ゴーカイブルーのときから好きです」とか、「今でもあの作品のファンです」と言ってくれる方もいますし、共演した後輩に、「あの作品を見て育った」と言われたこともありました。僕自身、いまでも本当に大事にしていますし、「自分の生まれた場所のことは忘れないよね」という感覚です。
当時の自分に「覚悟しておいたほうがいいよ」と伝えたい

――「BIGになってやる」という思いがあったと思いますが、当時の山田さんが主演作の続くいまの山田さんを見たらどんな感想を持つと思いますか?
山田:僕は細く長く活動していくタイプの俳優だと思っていたので、真ん中に立つことが連続するようになれるとは思っていなかったんです。だから、そうですね。今の自分への感想というより、当時の自分に「覚悟しておいたほうがいいよ」と伝えたいです。「あなたが感じてきたプレッシャーなんて大したことないよ。まだまだ体験したことのないプレッシャーが押し寄せるから頑張って」と(笑)。
――でもそうやって頑張ってきた結果が今に繋がっていますね。
山田:そうですかね。逆にあの時の自分から見たら、今の自分はとんでもないところに行っちゃったなと思うんじゃないですかね。
――まだまだこれからも期待しています。
山田:いやいや、ハードルは下げておいてほしいです(笑)。