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元“戦隊ブルー”の人気俳優が語る“嘘はつきたくない”一心でウジ虫を口にした覚悟と、不屈の15年の歩み

いまの日本が平和かというと、そうは思わない

『木の上の軍隊』③――今も主演映画が公開中ですが、今年は太平洋戦争終結から80年ということもあり、戦争を扱った映画が多く公開されます。そのことを含め、最後にひと言お願いします。 山田:『木の上の軍隊』も戦争を題材にしている映画ですし、戦争について知ることはいいことだし勉強するのもいいけれど、僕自身が戦争について語るのは違うなと思っていて。銃弾が飛び交う状況で生きたわけではないですし。彼らがどういう思いだったのかと、考えて考えて、考え続けながら撮影に挑みました。 いま、日本には戦争はないけれど、平和かというとそうは思わないし。銃や戦車や爆弾を使わなくても、傷つけ合うこともやっている。「戦争とは」と問われるとなんと答えていいか分からなくなるけれど、この作品をきっかけに、またいろんなことを考えています。 <取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/小林純子 スタイリスト/森田晃嘉> 映画『木の上の軍隊』は新宿ピカデリーほか全国公開中 (C) 2025「木の上の軍隊」製作委員会 『木の上の軍隊』…太平洋戦争末期の沖縄・伊江島で、アメリカ軍の猛攻撃から命からがら木の上に身を潜めた2人の日本兵が、日本の敗戦を知らぬまま2年もの間生き延びた衝撃の実話をヒントに、作家・井上ひさしが上演した舞台の映画化。
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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