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37歳・中村アン、“母親”への憧れ明かす「子どもと接すると自由になれる気がした」

俳優としての10年を振り返って

「こんばんは、朝山家です。」©ABCテレビ――撮影が続く日など大変な仕事かと思いますが、美容や健康についてはどのようにケアしていますか? 中村:それこそ今回は体力を使う撮影でした。セリフも、しっかりと力がつくものを食べないと覚えられないこともあって。身体って正直なので、体が欲するものを食べるようにしていました。タイ料理を食べたければ食べる、とか。あとは疲れを取るために枕を良いものにしたり、短時間でもストレッチをしたり、そういう日々の積み重ねですね。 ――ストイックなイメージがあるとよく言われるかと思いますが、ご自身でもそう思われますか? 中村:わたしは何か目標があると頑張れるタイプなんです。それが今は仕事なだけで、もしそれが子どもを育てることであれば、わたしはそこに生きがいを感じると思う。頑張れるものはたぶん何でもよくて、今は仕事に情熱を注いでいる状況なんです。これってけっこう幸せなことで、任せていただけたのだから頑張ろうと、そういうシンプルな思いです。 ――俳優としては10年くらいかと思いますが、今演技の仕事は楽しめてますか? 中村:振り返ると、「よくここまでやってこられたな」と思います。立場が変わる中で、求められることに応えたいという気持ちが強くなり、演技を楽しいと感じられるようになったのは最近ですね。30代後半になり、キャリアを重ねるにつれて仕事の楽しさも増し、昔より自由度が広がって充実感も高まりました。時間はかかるかもしれませんが、いい意味でイメージを変えていける時期に入ってきたと感じています。

子どもと対峙していると自由になれる気がした

中村アンさん――一方で家族を描く『こんばんは、朝山家です。』の出演を経て、家庭像なども考えますか? 中村:そうですね。子育てって大変だと思いますが、楽しそうだなと。家族でイベントをしたり、いろいろな季節を過ごせたら、楽しいだろうなと思います。撮影の期間だけでも子役の子とゲームをしたり、最新のことを教えてもらったりしていましたが、子どもって本当に可愛いと思いましたし、何より対峙していると自由になれる、元気になれる、明るくなれる気がしたんです。ひとりでいると強くなっていくけれど、子どもがいると元気になれるんですよね。 ――相手がいると自由になれるって、とても良い気づきですね。 中村:わたしの場合、ひとりでいると内に入りがちだけれど、相手がいると、特に子どもの場合は母性が生まれるんでしょうね。その気持ちは仕事じゃないから、とても自由に感じたんです。ひとりだとキリっとしてずっと仕事のことを考えているのですが、このときは自然と心がほぐれて自由になれた気がします。朝山家を通して、「母親」への憧れがより強くなりました(笑)。 <取材・文/トキタタカシ>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
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