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37歳・中村アン、“母親”への憧れ明かす「子どもと接すると自由になれる気がした」

 俳優の中村アンさん(37歳)が、放送中のドラマ「こんばんは、朝山家です。」(毎週日曜よる10時15分放送/ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット)に出演中です。
中村アンさん

中村アンさん

 中村さんが演じる主人公・朝山朝子は、“残念な夫”(小澤征悦)へのイライラが止まらず、日々“キレる妻”。衝突不可避の夫婦が、衝突と罵声で困難を乗り越えていく姿を描く、一家奮闘ホームドラマです。  仕事だけでなく家事・育児もこなすスーパー妻・朝子を通じて、中村さん自身の母親像・家庭像にも変化・影響があったそう。ご本人にドラマのことや理想の家庭像について聞いてみました。

キレる妻の役柄に「重なるところはある」

「こんばんは、朝山家です。」©ABCテレビ

「こんばんは、朝山家です。」©ABCテレビ

――ドラマ内で演じられている“キレる妻”が話題でもありますが、役柄の中に、中村さんご自身と重なる部分も少なくないとか(笑)。 中村アン(以下、中村):そうですね。重なるところはあると思います(笑)。わたしも感情が高ぶったときは、彼女のような口調になることもあるので、自然に演じられる場面もありました。親しい人から見れば「こういうところ、あるよね」と思われるかもしれません(笑)。ただ、怒りはとても繊細な感情で、ドラマでは日常の中でたまっていくイライラを、演技で表現する必要がありました。 ――主人公の朝山朝子は、小澤征悦さん演じる“残念な夫”にキレますが、衝突と罵声で困難を乗り越える一家奮闘ホームドラマとなっています。 中村:残念な夫というか、メンタルの部分で意思が弱いという印象ですかね。わたしはスポーツをしていたので、ひとつのことを続けることが嫌いじゃなく、その芯の強さが朝子さんに共感できる部分だと感じています。わたしもタフな性格なので、彼女を愛おしく思いながら演じていました。きっと母になったら、あのような感じになると思います。 「こんばんは、朝山家です。」©ABCテレビ――母親役も演じるにあたって難しそうですが、いかがでしたか? 中村:あまり構えずに臨もうと思いました。たとえばふわっとした性格の人は怒るときもふわっとしているのかなって。人はお母さんになっても性格は極端には変わらなそうだから、自分の思ったまま演じようと。ただ、愛情だけは忘れずに。怒ってはいるけれどそれは愛があってよくしたいから怒ったりするわけで、憎しみで罵倒しているのではないんです。

「イメージを払拭したくて」チャレンジしている面も

中村アンさん――前回WOWOWのドラマでインタビューした際にもお話しましたが、最近はパブリックイメージと違う役が続いていますよね。 中村:中村アンのみなさんが思うイメージがあり、それはありがたい反面、俳優としていろいろな役を演じる際に障壁になっている気がしたんです。それを払拭したくて、いろいろな役にチャレンジしているところは正直あります。オファーをいただいたときにイメージと違うからやらないではなく、違うからこそ、そして共感が少しでもあれば挑戦したいと思います。 ――なるほど。今回のドラマも大きな挑戦だったのではないでしょうか。 中村:そうですね。着飾っていない役柄ですし、テンポ感やセリフの量、かけあいなど、本当に覚悟して撮影に臨まなければいけないと思いました。でも、こういう大変なときこそ変われるチャンスと言いますから、それを信じて挑みました。 自信がないと声が小さくなりがちですが、今回あれだけ大きな声を出せたので、相手にぶつけることが怖くなくなりました(笑)。声の大きさもそうですが、思考が変わって鍛えられた感じはありますかね。今後落ち着いたときに、また新たに感じることもあると思いますが。
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俳優としての10年を振り返って
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