
そんな男性たちに意見を通したいなら、女性は「直感力」だけでものを言わないことが大事です。
つまり、提案が「A案、一つだけ」だと、「思い込みが激しい女」と思われるだけ。「これしかないイチ押し」があっても、「いちいち説明しないとわからないなんて、バカみたい」と思っても、見せ提案を最低二個以上つけるのがコツ。
その上で、「私がピンときたイチ押しは、こちらの案です」とつけ加えるといいでしょう。さらに、相対数値をつけて表にしたり、グラフにしたりすると、男性は安心して聞き入れてくれます。

パートナーに家事を手伝ってもらうときも同じ。
漠然と「私も働いているのだから、半分やってよ」と言っても、そもそも「何が半分か」もわからない男性脳には、グチにしか聞こえません。家事をリストにして、分担チェックを入れて渡すと、何をやってもらいたいか、それが全体のどこに位置するのかがわかって、男性脳の「使命感」を喚起できます。
たとえば、ゴミ捨て一つをとっても、
1. ゴミ袋を切らさないようにキープする
2. 分別ゴミの種類別に置き場所を決めて、それぞれの容器を用意し、それを清潔に保つ
3. ゴミ出しの日を把握し、ゴミ出しのアクションを起こす
4. ゴミを集める
5. ゴミ袋を閉じる
6. ゴミを捨てる
という六工程は最低あるわけです。
それを見せて「あなたは、この最終工程をお願いね」とチェックを入れると、ゴミ出しの大変さ、自分のタスクの位置づけがわかり、「せめて、これだけはしっかりやってあげよう」と思ってくれたりします。