「『あんぱん』を“面白かったね”で終わらせたくない」妻夫木聡の言葉に込められた意味。制作と俳優が共有した“覚悟”とは
のぶと嵩の幸せを象徴する「重要シーン」
2人が贅沢三昧をするシーンはない。贅沢をしなくても2人でいられれば幸せだからこそ、わざわざ贅沢をしないのだろう。2人の人柄、さらには愛の深さをより鮮明にさせるシーンと言える。
『あんぱん』は「ドリームチームだった」
最後にクランクアップした今の気持ちについて「今振り返ると、奇跡のような座組で、奇跡のような時間を過ごせていたんだなと思います。キャスト陣、スタッフ陣含めて本当にドリームチームでした」と語る。
「朝ドラを制作する場合、メインキャストは1年間、朝ドラの撮影をしなければいけないため、他の作品にはなかなか出演できません。また、準備や撮影のために2年近く『あんぱん』に携わっているスタッフもいます。本当にみなさんの人生の貴重な1年、2年を『あんぱん』という作品にかけてくれたことには感謝しかありません」
感謝を口にした倉崎氏は「キャスト、スタッフ一同、強い気持ちを持って制作に臨んでおり、その熱量が視聴者のみなさんに届いてくれたら、これ以上ない幸せです」と締めた。
『アンパンマン』誕生の背景に込められた願いがどのように描かれるのか、最後まで目が離せない。最後まで「正義とは何か」を問い直させてくれる内容になるはずだ。
<取材・文/望月悠木>望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
1
2


