
画像:株式会社エフエム東京 プレスリリースより(PRTIMES)
チョコプラが配信する動画は、テレビやネットで流行っているもののパロディが多い。例えば、「マネーのクズ」「妄想中」など、ネタ元がすぐに分かる動画が目立っており、これらも批判する気になれば容易にバッシングの対象となるだろう。さらに、松尾の素朴なキャラを活かした動画も多く、炎上の影響は大きくなりそうだ。
さて、そんなチョコプラだが、今回の炎上をきっかけに方向転換するのも選択肢のひとつだと考える。TT兄弟などを生み出した『有吉の壁』以外では、チョコプラの持ち味を活かしたレギュラー番組は少ない。
メインMCを務める『新しいカギ』ですら、最近ではコント企画が減少し、チョコプラでなくても成立する企画が多い状況だ。
令和のテレビには誰にも叩かれない好感度の高い芸人は確かに必要だが、クオリティの高いネタや企画を生み出せるチョコプラには、好感度を意識するよりも芸の磨きをさらにかけてほしいと思う。

画像:株式会社GENDA GiGO Entertainment プレスリリースより(PRTIMES)
2人は『情熱大陸』(MBS/TBS系)に出演した際に、フランスをはじめ海外進出をアピールしていた。過去には、アメリカのオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』でTT兄弟がヒットしたように、海外で成功する可能性は非常に高い。ネタも豊富にあることで、TT兄弟以外でも海外でウケるキャラを生み出すことができるだろう。
海外での成功を手にすれば、無理にコンビに合わない番組に出演する必要がなくなる。さらに、YouTubeの収益を伸ばせば、CMスポンサーに依存しない活動基盤も構築できる。その方が、チョコプラの芸風をより発揮しやすくなり、成功をつかむ可能性が高まるだろう。
今回、好感度が高すぎることで、ちょっとした失言で大炎上を巻き起こしたチョコプラ。今後、ネットの餌食にならないためにも、今回の炎上をきっかけに活動方針を見直す時期が来ているのではないだろうか。
<文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆