「倒れる寸前」遠藤憲一(64)が語る人気料理番組の裏側。「何やってるか、全然覚えてない」
人気料理番組の裏側は「倒れる寸前」本音を吐露
――最初は料理器具を手にするだけでも緊張が伝わってきましたが、少し落ち着いてきた感じがします。反響も届いているかと思いますが、料理は楽しいですか?
遠藤:楽しくないよ。大変だもん。何やってるか、全然覚えてない。2本撮りなんだけど、1本撮り終わったら、2本目は何しているか分かんないまま、見よう見まねでやってるだけ。倒れる寸前だよ、本当に。
――(笑)。料理を始めた方は、最初にレシピ本を買ったり、料理グッズを買ったり、周辺道具をそろえたりし始めますが、番組に影響されて何か買ったりしました?
遠藤:しないよ。番組に使うものは番組で買うから。自宅に?女房は買ってるみたいだけどね。
――遠藤さん自身が、家でも料理してみようかなとは。
遠藤:とにかく一生懸命やってるんだけど、番組でやったものを、家でもやろうという気にはまだならないかな。番組が終わったら気持ちがどうなるか分からないけど、いまはまだないね。
――今まで遠藤さん(マネージャーさん/遠藤さんの妻)に何か披露されたことは。
マネージャー:最近は魚を焼いたよね。
遠藤:あ、そうだね。
26歳新鋭監督との出会いで「演技の原点に返らされた」
――これからも二人三脚でのご活躍を期待しています。最後に改めて、映画『見はらし世代』が遠藤さんにとってどんな作品になったかひと言お願いします。
遠藤:リアルに人間を描く若い監督と、一緒に仕事ができました。でき上がった作品を観たとき、本当に不思議な力のあるものになっていました。団塚監督は、現場でもスタッフの中でも一番年下なのに、こだわってこだわって向き合っていました。周りも「もういいんじゃ?」と言える雰囲気じゃなくて。でもただ迷っているんじゃなくて、監督にしか分からない世界があるのがこちらにも分かった。だからひたすら監督の求めた通りにして、自分の無駄なものを全部そぎ落とされました。演技の原点に、もう一度、返らされた気がします。すごく新鮮でしたね。
<取材・文・撮影/望月ふみ>
映画『見はらし世代』はBunkamuraル・シネマ渋谷宮下、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
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望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi














